1/1の能登半島地震を乗り越え開催された箱根駅伝

100回目の継走は見てる人に勇気と興奮を与えた


駒澤大学3冠濃厚と見られた今大会

しかしその主役はフレッシュグリーンの襷、青山学院大学だった


先制パンチは駒澤大学の篠原


61分2秒の好走で区間賞を獲得

しかし後続も13位の選手が62分を切っており非常にハイレベルな1区となった


東京オリンピックや世界陸上で入賞した順天堂大学の三浦も区間10位で襷を繋いだ



2区は駒澤大学の鈴木が着実に66分20秒の好走

しかしそれを上回ったのが青山学院大学の黒田


66分7秒で区間賞を獲得した

青山学院大学が2区で区間賞を獲得するのは森田以来のこと

さらに國學院大學の平林も66分台の好走で17位から9位へ順位を押し上げた


一方、1区区間記録保持者で昨年は2区で区間賞を獲得した中央大学の吉居は最後の箱根をほろ苦い形で締めくくった


3区でついにフレッシュグリーンの襷が先頭に立つ

青山学院大学の太田が区間記録保持者のヴィンセントに迫るペースで一気に駒澤大学の佐藤との差を詰める


遊行寺の下り坂でペースが上がりやすいとはいえ、湘南に入ってからの平坦でも太田のペースは落ちない


佐藤のペースも決して悪いわけではない

それを上回るペースで走ったのが太田だった

佐藤や駒澤大学に臆することなく立ち向かった姿勢が青山学院大学に勢いをもたらした


区間賞は太田が獲得

ヴィンセントに次ぎ、日本人選手として初めて60分を切った

佐藤も60分13秒と、普通の大会では区間賞獲得間違いなしな記録で走っているだけに太田の記録の凄まじさを感じる結果となった


4区でも青山学院大学の佐藤が好走した

八千代松陰高校時代、全国高校駅伝の1区で区間記録を打ち立てた佐藤

その実力をフル稼動して後ろの駒澤大学との差を広げ区間賞を獲得


これで青山学院大学は往路で3つの区間賞を獲得した


駒澤大学は前回往路優勝のゴールテープを切った山川

今年は全日本大学駅伝でも優勝のゴールテープを切っており、初めて背中を追いかける大学駅伝となった


國學院大學の辻原も1年生ながら区間4位の走りを見せ、反撃の狼煙を上げた


中央学院大学の黒岩は親子での給水

順天堂大学のルーキー吉岡は区間8位と、ルーキーイヤーは試練の駅伝となった


そして山登りの5区

駒澤大学の金子、城西大学の山本、創価大学の吉田、青山学院大学の若林と、山登りを象徴と言える選手が集った


雨の箱根山中は寒さとの戦いとなった

雨粒が地面から跳ね返り足から冷えるコンディションとなった


往路優勝は青山学院大学

往路の大会記録を更新し、明日の復路へアドバンテージを持って繋いだ


区間賞は城西大学の山本が獲得

青山学院大学の若林と共に、それまで山本が持っていた区間記録を更新した


駒澤大学は2位でフィニッシュ

青山学院大学と約3分のビハインドを背負って復路を戦うこととなった


大東文化大学の菊池や早稲田大学の工藤なと若い選手の台頭もあり、山を計算できる選手の育成が見られるチームが見えた


明日の復路は8:00から青山学院大学から時間差でスタートし、8位の大東文化大学から一斉繰り上げとなる

一斉スタートの中にシード権のラインが存在するため、1秒にこだわるチームが多くなりそうだ