今年の日本選手権10000mは、男子は富士通の塩尻和也、女子は日本郵政グループの廣中璃梨佳が優勝した 


塩尻は日本新記録、廣中は3連覇を達成


また女子は資生堂の高島が35歳にして準優勝と日本歴代6位の記録、3位には第一生命の小海が20歳にして日本歴代7位、4位には資生堂の五島が日本歴代8位の記録をマーク


男子もトヨタ自動車の太田が準優勝、旭化成の相澤が3位に入り、相澤までがそれまで相澤自身が持っていた日本記録を更新するハイレベルなレースになった


気温が15℃とさほど寒さを感じない中でのレースとなった今大会

パリオリンピック出場のために重要な大会になった

また今大会は電子ぺーサーが導入され、記録を出すためにより正確なペースを刻めるようになった



女子は終盤まで廣中、高島、小海、五島のつばぜり合いが続いた

5000mで廣中が仕掛けたものの6000mで吸収

そこからは高島と五島、オープン参加のジュディが資生堂でチーム走を繰り広げた

しかしラスト200mで廣中がスパート

世界陸上や東京オリンピックで入賞した実力を見せつけた



男子は相澤が怪我からの復帰となり不安がささやかれた

レースの中心はトヨタ自動車の田澤、HONDAの伊藤となる見方が強かった

スタートし序盤は伊藤が主導権を握る

田澤は伊藤のすぐ後ろ、相澤は集団の半ば塩尻をマークしてレースを進めた


伊藤が次第にポジションを後ろに下げるとSUBARUの清水が先頭に躍り出た

しかし清水も終盤離され、相澤、田澤、太田、塩尻のラスト勝負になった

ロングスパートが武器の塩尻が残り1000mで一気に仕掛け逃げ切った


今年はアジア大会や世界陸上を経験した塩尻

新春は故郷群馬を颯爽と駆け抜けるか