【スウェーデンがアイスランドに勝利】

 



スウェーデン 3-2 アイスランド

UEFA EURO 2012まで2つの調整試合を予定しているスウェーデンが、イエーテボリで臨んだその1試合目で粘り強く戦ったアイスランドを3-2で下し、本大会に向けて弾みをつけた。

予選グループEでは最終戦でオランダを3-2で破ってポーランド・ウクライナ共催大会への切符を掴んでいたスウェーデンは、その勢いを保っていたかのように開始2分に早くも先制する。

右サイドでマルクス・ローゼンベリと連携したセバスティアン・ラーションが、ゴール前にクロス。ズラタン・イブラヒモビッチがこれにボレーで合わせ、強烈な一撃をネットに突き刺した。

さらに14分、イブラヒモビッチが今度はアシスト役に回り、アイスランドの守備陣を引きつける。その低いクロスから、オラ・トイボネンが決めて2点をリード。

スウェーデンはラスムス・エルムが中盤の底でチームを引き締め、それに支えられたイブラヒモビッチ、トイボネン、ローゼンベリが前線で躍動。両サイドではラーションと左SBのベーラング・サファリが相手守備陣に脅威を与えていた。

しかし、アイスランドはスウェーデンの守備のすきを突いて1点を返す。コルベイン・シグトルソンがオロフ・メルベリのマークをかわしてオラフル・スクラソンのクロスに合わせ、ゴール隅のネットを揺らした。

スウェーデンのエリック・ハムレン監督は、序盤の勢いを取り戻そうとハーフタイム中に選手交代を実施。その効果はすぐに表れなかったものの、80分にクリスティアン・ビルヘルムソンが同じく途中出場のポントゥス・バーンブルームとの連携からボレーシュートを決め、再び2点差とした。

これで勝負は決まったが、アイスランドはロスタイムに意地を見せる。CKのチャンスでハルグリムル・ヨナソンが相手DFの甘いマークを振り切り、フリーで合わせたヘディングシュートを決めた。

スウェーデンは6月5日に予定されている大会前の最後の調整試合でセルビアと対戦。同11日のグループステージ初戦では共催国ウクライナと戦う。