【途中出場のカカ、マドリードに勝利を呼び込む】 | 欧州サッカー大好き

【途中出場のカカ、マドリードに勝利を呼び込む】


 



準々決勝のもう1試合、均衡を破るまでに時間がかかったマドリードだが、最後の16分間で3ゴールを奪い、今季のUEFAチャンピオンズリーグで快進撃を続けてきたアポエルに先勝し、2季連続となる準決勝進出に大きく前進!

事前に予想されていた通り、アポエルは序盤から守備を固め、特にペナルティーエリア内では躍進の原動力となってきた鉄壁の守りを敷いた。

一方、マドリードは出場停止のシャビ・アロンソに代わり、シャヒンがを先発起用。コエントランも左SBで先発。マドリードがボール支配率70%を記録した前半、そのコエントランが攻撃の起点となる。

コエントランはこの試合最初のチャンスを演出。ゴール前に入れたクロスはクリアされたものの、ペナルティーエリアのすぐ内側にいたエジルがボールを拾って右足で放ったボレーシュートは、GKディオニシオス・ヒオティスがセーブ。

さらに28分には、クリスティアーノ・ロナウドが立て続けに2本のシュートを放つも、GKヒオティスに止められてしまう。38分、左サイドでロナウドのパスを受けたシャヒンのクロスからベンゼマが狙ったが、シュートはクロスバーを越えてしまった。

前半はアポエルにとっては狙いどおりとも言える展開だっただろう。後半に入っても、マドリードがアポエルの粘り強いディフェンスに攻めあぐねる展開は変わらず。

しかし、攻めあぐねていたマドリードに流れを引き寄せたのは、64分に投入されたカカだった。ロナウドセルヒオ・ラモスのシュートは止められ、ベンゼマのフィニッシュはゴールのわずかに横へ外れたが74分、ついに均衡が破れる。

カカが左サイドから入れたピンポイントクロスにベンゼマがダイビングヘッドで合わせ、マドリードに待望の先制点をもたらす!

これで勢いに乗りったマドリードはさらに82分、同じく途中出場のマルセロの折り返しからカカがゴールに流し込んで2点目。

アポエルの選手たちが疲労を見せる中、ロスタイムに伝家の宝刀であるカウンターを炸裂!ロナウドがボールを持ち込み、エジルにパス。エジルのアウトサイドでの折り返しから、ベンゼマがこの試合2ゴール目となるダメ押し!

圧倒的有利との前評判で敵地ニコシアに乗り込んだものの、74分まで均衡を破れなかった時は、正直スコアレスドローかと思ったけど終わってみれば敵地でボール支配率70%、シュート数でも24本対0本の完勝!

3点の圧倒的なアドバンテージを持って、ホームでの2nd legに折り返すことに成功!