赤ちゃんをあきらめられなくて
ずっと手元にあった
哺乳瓶やら
着古したベビー服やら
マタニティ服など。
やっと手放す決心がついた
36歳の同僚が
3人目を授かり
いつまでも持っていても仕方のない
たくさんのものを
彼女にあげることにしたのだ
最後の出産をしてから
14年がたつ。
だからどうってことないんだけど
親戚に子供ができたらとか
いろいろ思っていたけれど
そのたびに
まだ、あげられないと
しまいこんでいた
そろそろ
出してみよう
少し若かったせいもあって
子供の洋服を買うにも
苦労して
生活していたから
ただ
年月がたってしまうと
過ぎてしまったことが
スーッと忘れ去られていき
現在のことだけに集中している
だから
子がまだ自分で何もできずに
親を100%必要としていたころは
少しずつ
思い出に変わっていく