再転院してリハビリや検査で入院生活を満喫(?)していた。3食昼寝付き、上げ膳据え膳、空調の効いた部屋で極楽生活だ。


 そんな中、心エコー検査を研修医がしてくれた。その時の指導医との会話にこんな言葉があった。

「ここ薄くなってますよね。」「ああ、心室中隔菲薄化してるよな。心臓サルコイドーシスの特徴だよ。」

この会話の内容はそのものズバリ、心臓サルコイドーシスの診断基準の一項目。しかもトップレベルの特徴所見。


 あーやっぱり。確定じゃんチュー


 私の主治医は検査データをハッキリ教えてくれないタイプで、全ての検査が終わらない限り病名を言うつもりがないんだろうとわかっていた。

退院後にPET検査が予定されてることも納得した。検査前の食事制限と長時間の絶食がある事を聞いていたのでこれで自分の中で全てが繋がった。


 PET検査というのは放射性物質を使って行う検査でがんなどの早期発見にも使われる検査だ。人間ドックなどで受けると10万円以上する。けれど心臓サルコイドーシスの場合病気の活動性評価という事で健康保険が適応されるので自己負担分だけの支払いになる。自腹になる可能性を言われなかったこの時点で病名は確定しているという事。

 そしてこの検査はブドウ糖に似た成分に放射性物質をくっつけた物を注射して撮影する。もし体内に炎症やがんがあるとそこでブドウ糖を欲しがる為ブドウ糖が集まって見えるのだ。

 ただ脳や心臓はブドウ糖がないと仕事ができない臓器なので普通に撮影したらブドウ糖も普通に心臓全体に集まってしか写らない。

 なので検査前日は炭水化物を抜いた食事を摂り、その後検査まで16時間以上絶食して体内のブドウ糖を減らして撮影する。そうすると心臓にブドウ糖が集まったら病気があるとわかるようになるのだ。(体内のブドウ糖減らして大丈夫なのかって?人間って上手く出来ていてブドウ糖が減ると脂肪をエネルギーに変えて利用するようになってる。なので前日の食事は高脂肪食を食べる。つまり油滴るステーキが食べられる)


 先生、証拠あがりすぎですよ〜


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