少し前ですが、バックカントリースキー中に膝をやってしまいました。

$Powder Backcountry Skiに浸かるBlog

年末に入手したBMXで早速年始より山に繰り出しており、1月の三連休にはだいぶ慣れてきて、思い描いていたターンを出来てきたところでした。

思っていた通りBMXは強い板で、パウダーの中で大きなターンを描いてもぶれることなく突き進め、それでいて操作性も十分にあり、思い切ってスピードを出せば簡単に曲がります。フロントのみのロッカーなのでターンの入りは対応幅が広く、一方後ろは普通のキャンバーなのでスピードが殺されません。初めは慣れるのに時間が掛かり、板が今までのファットで一番長いこともありおっかなびっくりやってましたが、パラダで思いっ切り飛ばしてみて板に慣れたら、山の急斜面でも飛び込むことができました。

強い板で思いっ切りとびこんだら、ディープパウダーでもゲレンデの滑りのような自在な滑りができ、急斜面では今までに無い感覚に気持ちよくなってました。おそらくちょっと油断していたか、緊張感が足りなかったのだと思います。その日は濃い曇りで光の射し込み具合から先が斜面変化が見えない状況でした。程良い中斜面を飛ばしていたら先に急斜面が出て来て、ゲレンデと同じように急ブレーキを掛けました。その瞬間、板ではなく膝がずれたのを感じ、頭にレントゲン図の骨と骨の間が動く絵が過ぎりました。そのままターン外側に体ごと倒れ込み斜面に頭を下にして止まりました。脱臼だと思ったので、関節が入らないと降りられなくなるから関節をはめなきゃと咄嗟に考え、下に体を落とした状態でやや膝を伸ばして呻いていました。ぶら下がっていれば元に戻るかなと。しばらくしてビンディングを外し、足を前後に振っても何の痛みもなく、良かった良かった、とガイドに話したぐらいでした。ところが、ブーツを再度ビンディングに嵌めようとしたら、全く力が入らず踏み込めず、これはやってしまったと。。

まだ尾根から一滑りしただけで、残りを延々と片脚スキーで降りる羽目に。皆に迷惑を掛けぬ様、何とか横滑りを織り交ぜながらパウダーを無駄に蹴散らし降り切りました。ガイドロッジに戻り寛いでいるとどんどん痛みが激しくなり、更に運悪くその日はあの東京まで大雪で交通大混乱に陥った夜で、長野から東京まで高速全面通行止めに。。会社は休めても病院には行かねばならず、下道覚悟で高速の状況を見ながら夜に出発、そもそも高速にたどり着くまで5時間は掛かり、練馬に着いたら出口で3時間足止め状態、そこで朝日を拝むことに。家の傍でも渋滞。結局家まで14時間も掛けて帰ることに。途中ちゃんと寝たのは10分のみ。腫れる膝をどこにでもある雪氷で冷やしながら、ぼろきれのような気分で運転し、あんなに長く車中にいたのは初めてでした。。家についても駐車場の雪を退かさないと車も止められず、脚を引きずりながら管理人と一緒に除雪しました。そのまま寝ずに病院行きのタクシー、バスを探すものの、まったく来ない、捉まらない状態で、午前も終わる頃に漸く病院に辿り着きました。

ここから、診断とリハビリ、入院が始まるのですが、病院選択の経験から注意が必要と思い、次の機会に少し書き記します。(実は現在入院中。)