福岡はまだ日中暑くて
車で出かけたときはエアコンを入れることもしばしば
それでも
少しずつ景色が秋色にかわってきました
今日はさわやかな秋晴れ
平日の休みは一人でゆっくり過ごせる貴重な日
いつもの空き地いっぱいに雑草の穂が揺れます
同じ場所に
春にはスミレが咲き シロツメクサが広がり
初夏には小さなネジバナが顔を出し
夏は名前の知らない 背の高い夏草でおおわれる
秋になるとこんなふうに 雑草が穂を伸ばし
風に揺れている
この土の中には
いったい何種類の雑草が
混ざり合っているんだろ?
それぞれがそれぞれのタイミングで
「自分の番がきたぞ~」と伸び始める
暦も知らないのに
自然に逆らうことなく
素直に生きている
太陽に向かってまっすぐ伸びていく姿は
力強く美しい
いつも元気をもらいます
道端の雑草も実りの秋
もう少しすると実は
ピカピカの茶色に色付きます
リース、作ろうかな
漢字で書くと『屁糞葛』
こんなに可愛いのに可愛そうに
葉や茎を揉むと臭いらしい
今まで何度も家にもちかえってるけど、
そんな匂いを嗅いだことないな
調べてみたら
乾燥すると臭くないんだって
いつもカラカラに乾いたものを
とってきてたから臭くなかったんだ
なるほどなるほど
一気に秋めいてきました
私は東京生まれの東京そだち
けっこう都心のほう
でも人生の後半は福岡そだち
私の子ども時代はかなり昔になりますが
お月見の時、近所にススキがなくて
千葉の親戚の家からわざわざ
もらって帰ってきたことを覚えてます
本物の田んぼは見たことないけど
小学校の校庭の片隅に
先生が小さな田んぼを作ってくれました
東京も悪くないけど
こんな風に
近所に空き地があって
田んぼや畑があって
季節を感じられることは
すごく幸せだなと思います
夜風にのって
金木犀の香りが届きました
金木犀の樹がどこにあるのか知らないけれど
優しい香りが
いろんな思い出を運んでくれます
身のまわりの小さな自然に触れることが
私にはとても大切な時間です
目で見て風を感じて
光を浴びる
身体がゆるみます
平凡な一日ですが 、充電できました
では、また