Mです。こんにちは。

 

しばらくの間、わりと真剣に聖書を読んでました。

 

もちろん、JWの出版物やそのほかのどんな組織の解説にも頼らずに。

 

 

・・・で、思いました。

 

 

 

聖書って、

神様大好きっ子たちの

二次創作の同人誌アンソロジー

 

 

っぽいな。と。

 

 

 

二次創作の同人誌とは、

皆さんご存知のとおり

あるプロ作家さんの作品を原作として

サブストーリー的なお話を描いた漫画や小説のことです。

 

クールジャパンな日本人には

得意なジャンルですね。

萌えながら愛する作品の二次創作を描くというのは。

 

また、

同人におけるアンソロジーとは、

いろんな同人作家さんの作品を集めた

作品集、みたいな意味です。

 

 

神様のスバラシキお力を描いた王道ファンタジー系、

神様の悪の一面を描いたダーク系、

神様の子どもの冒険を描いだ大河もの(ドラゴンボールにおける悟飯編的な)・・・

 

 

聖書って、

なかなか読み応えのあるアンソロジーです。

 

 

ただですね・・・

作家さんたちの、

神様や神様に付随する事柄に対する愛情は感じます。

が、

それ以上のものはあまり・・・ないような・・・気がしています。

 

※ここでいう「作家さんたち」とは

 パウロとかマタイとかヨハネとか、聖書の執筆者たちのことです

 

 

JWでよく言われる、

聖書は神様からの手紙。という表現。

これにも、ちょっと賛同できずにいます。

 

作家さんたちの熱狂的な作風に、

ヒイているところがあるのかもしれません。

 

 

作品内では、

 

「神様ってね、ほんっと、すごいの!

だって奇跡まで起こしちゃうんだよ?!

私たちをいっつも見ていてくださる、

素敵な、お父さんみたいな人なの!

イエス様もね、超カッコイイの!

しかも私たちのために犠牲になってくださるなんて!

私たち愛されてるぅ!私もイエス様愛してるぅ!萌えー!」

 

・・・としか書いてないのに、

「神様からの手紙と思え」と言われても・・・

という感覚です。

 

 

同人誌のサブタイトルとしては、良いかもしれません。

 

 

「聖書 ~神様からの手紙~」

 

 

うん。キャッチーで、売れそう。

 

 

 

・・・別に、

聖書を貶めようとしているわけではないのです。

あしからず。

私の主観的な感覚です。

 

 

ただ、私自身ちょっとショックだったんですね。

 

昔から、プロテスタントの文化の流れの中にもいたためか、

「聖書は、力のある書物だ」となんとなく信じていたし、

畏れ多いとも感じていたのに、

いざ、ちゃんと読んでみたら、

 

熱狂的な信者作家による

同人アンソロじゃん・・・

 

と感じてしまった、ショック。

 

 

聖書の記述に感動するところもありますが、

やっぱり、物語止まり。というか。

 

作者の意図が透けてみえる感じがあります。

 

福音書のあたりは、

「このへん、話盛ってんな~」とか。

 

新約の後半、手紙系のあたりは、

「この時代の○○人って、荒れてたんだろうな。

だからこんなふうに手紙で書いてるんだろうな」

とか。

 

相対的な歴史書としては、

十分に価値があるように思います。

 

 

卑しくも、聖書を同人アンソロだと感じるような輩が

こんなこと言うのもあれなんですが、

ええい、ままよ。言っちゃいます。

 

こんな、萌えヲタの集まりが書いた、

神様愛し愛され日記的な同人アンソロジーが、

全世界でこれだけの信仰心を引き起こせるのはすごいな、

と思います。

 

そういう意味では、

やはり聖書は力のある書物なのでしょう。

 

 

フォローするわけではないですが、

イエス様の言動は、人生の見本、あるいは生活の知恵になりますね。

いいこと言ってると思う。

 

実際、人間関係などで困っている人は

イエス様の考え方や行動を見倣うと良いと思いますし、

私も、取り入れたほうがよさそうな部分に関しては今後も見倣いたいです。

 

 

 

さて。

 

神様の熱狂的ファンが、同人作家になってアンソロ作っちゃったよ☆

という流れで聖書は書かれたように思う

・・・と現時点での私は解釈していますが、

そんな聖書を「真実である」「事実である」と刷り込まれてきた人もいます。

 

聖書に多少の畏れ多さを抱いていた私ですら

「聖書って同人アンソロっぽくね?」と感じたときには

わりとショックだったのです。

 

もし、

聖書に書いてあることが現実のすべてだよ

聖書をバカにする人の話なんて聞かなくていいんだよ

と、小さいころから刷り込まれてきた人が、

「実は、聖書ってただの萌えヲタの同人誌なんじゃね?」

と、感じてしまったとしたら。

 

・・・そこまでいかなくても、

「教えられてきたことは、どうも真実じゃないっぽいぞ」

と「逆真実」に気づいてしまったとしたら。

 

「これまでの自分とは、なんだったんだろう」

と、深い抑うつ状態に陥ってもおかしくないと思います。

 

 

最近は、そんなことを思っていました。

 

聖書は同人アンソロジーという考え方・・・

私の中では、わりかし大きな変化でした。

 

ちょっとだけ元気なくしてたかもしれません。

よりどころがひとつなくなった、みたいな。

 

たぶん、「聖書の聖性」が思ったより大きかったんでしょうね。私の中で。

 

聖書、「聖性」っていうよりは、意外と「性性」もあったりして、

逆に面白いですけどね。

 

楽しみも生まれたような気がします。

これからも、さらに自由に、さらに楽しく聖書を読めたらいいなと思います。

 

 

梅雨入りしたと思ったら、もう真夏かよ!と

キレ気味にツッコミたくなるような暑い毎日ですが、

皆さまどうぞ、ご自愛ください。

 

 

 

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