臨床心理士Mです。


今回もマタイによる福音書・第1章を、
自由に読んでいきます。



※今回は、
 少々軽いノリで俗世間的な見解を示しています。
 タイトルから察していただけるかもしれませんが
 JWで「ポルノ禁止」の方には少々どぎつい内容と感じられる可能性があります・・・
 ご注意願います、すみません。




まずはいっしょにマタイによる福音書1章18節~を読みましょう。 ※口語訳です


1:18イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になった。
1:19夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。
1:20彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。
1:21彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。
1:22すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。すなわち、
1:23「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。
その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。
1:24ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。 1:25しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、その子をイエスと名づけた。



マタイ1章を読んでいたら
25節から目が離せなくなってしまいました。


「しかし、子が生まれるまでは、彼女を知ることはなかった」



えっ、何その直球・・・




「知る」って、

つまりそういうことでしょ。




すみません、
あまりに「世の人間」的な
俗っぽい読み方で・・・




・・・




・・・・・・




聖書って、


面白い!!!





こんなこと書いてあるなんて思わなかった・・・





俗世間的な読み方もしてみたほうが楽しめると思います!!!







え、今回これだけ?





いいえっ、そんなはずがないでしょうっ(滝汗





けがれた読み方ついでに、
ちょっと心理分析。



わざわざこんなこと書いてある理由を
下世話に勘繰って分析してみたいと思います



18節でマリヤが「身重に」なり、
20節で「主の使いが夢に現れ」たときまで、

ヨセフはマリヤに手を出していなかった。

19節の「夫ヨセフは正しい人であったので、ひそかに離縁しようとした」
という記述からもわかります。


で、問題の25節、
「子が生れるまでは」知ることはなかったの箇所になりますが、
わざわざこの文章を入れたのはなぜか。



ひとつめに考えられるのは、

もしヨセフが彼女を「知って」しまっていたら
いくら主の使いからのお告げがあったとはいえ
本当に生まれてくる子が神の子かどうかわからない・・・
と、心無い人たちから言われてしまう恐れがあるから

・・・なのではないかと思います。

ぶっちゃければ、子種の問題といいますか。


主の使いからのお告げがあった時点で、
マリヤが何ヶ月めだったのかにもよりますね。


見るからに身重だったら
ヨセフがその後「知って」しまっても
そんなに問題はないとされたかも。

いや、それはないか。
身重の人に何してんの、
大事にしてあげなさいよ、
って感じでしょうか。

まぁでも、子種問題的には
OKの部類っていうか。


でも、「うぷ。つわりが・・・」程度の時期だったら
おなかも目立たないでしょうし

主の使い夢にあらわる→ヨセフが「知る」→出産、
という流れだったら
「なんだやっぱりヨセフの子じゃん」
「神の子を想像妊娠とかw」
なんて、やっぱり心無い人たちから言われかねないから
余計に「知ろう」とはしなかったかも。

・・・いや、それもないか?
うーん、どうなんだろう。

意外と難しいですね、この問題。
子種として考えると。
この方向からのアプローチは保留にしておきましょう。



ふたつめに考えられるのは

これまたなんというか
下世話な言い方なのですが

彼女を知ることで
おとめを汚さないため
・・・という考え方もあるかもと思いました。


すでに神の子が宿っているのに、
「知る」ための行為に踏み切れる豪放磊落なヨセフも
ちょっと見てみたいですけれども。



なので、
みっつめに考えられるのは

神の子がいる場所をけがしたくなかったから
・・・なのではないでしょうか。


ヨセフは「正しい人」なので
神への真摯な信仰も持っている人だと思いますし。





ここで、ちょっと不安になりました。



彼女を「知る」の意味が
想像したのと全然違ったらどうしよう・・・

大丈夫ですよね? そういう意味ですよね?



・・・調べてみますと、



「知る GINOWSKOW」は、知識を得るという意味のギリシャ語だが、ヘブル語YADA' の翻訳語として使われている。YADA'には、体験的に知る意味合いがある。さらに、創世記4:1でカインが妻を「知った」と記されているように、男女の性的接触を表す。 ※1


だ、大丈夫みたいですね^^;
自分だけがけがれているのかと少しだけ心配になりました^^;



まああれですよ、
心理療法って日ごろ抑圧している部分を見ていく作業でもあるので
セクシャルな話題にあまり抵抗がないというか・・・
(何を弁明しているんだろう私は)




それよりも!


ヨセフの清さに、敬服すべきですねここは。



男子だし、婚約してるんだし、
いろいろ大変だったと思いますよ、
いえ、セクシャルな意味だけでなく。


当時のイスラエルは
婚姻に関して厳しい戒律や文化的事情があったようですし。※2



ヨセフの決意と行動を、
こんなふうに著している方もいらっしゃいました。


改めてマリヤを妻として迎え入れた事、子どもが生まれるまでマリヤと性的関係を持たなかった事、子どもにイエスと名をつけた事。これら全ては、ヨセフがいかに自分の罪を真剣に考えていたか、また、どれ程罪からの救い主の誕生を待ち望んでいたかを物語っているように思えます。※3


ヨセフの敬虔さが浮き彫りになりますね。



マリヤ側から考えても、
なかなかの決意のあらわれだと思います。

夫や周りに誤解されるくらいなら・・・と思ったら、
厳しい戒律のある生き方をしている人なら
堕胎や、もっと芳しくない道を選んでしまうこともあったかと思います。

だからマリヤもすごいなと思いますし、

マリヤと主の使いを最後まで信じたヨセフも
えらい。がんばった。

「どこの男の子だよふざけんな別れるわ」
って勢いで言わずに、
よくがんばった。

(主の使いが夢に現れるまでは
マリヤを離縁しようと悩んだことは水に流してあげましょう。
清さの表れでもあると思いますから)



現代だったら、
カップルカウンセリングが必要なレベルの悩みだったと思いますよ。


良い夫婦ですね、ヨセフとマリヤ。


お読みいただきありがとうございました。


【参考サイト】
※1
「イエス・キリストの誕生」 (マタイ1:18-25 )
 (WEEKDAY BIBLE 新約聖書の歴史から
※2
「ヨセフのクリスマス」
 (横浜指路教会)
※3
「罪から救ってくださる方」
 (四日市キリスト教会

【聖書本文】
口語訳新約聖書

--------------------------------------
 臨床心理士M
 project.m★zoho.com(★→@)
--------------------------------------