雑草 | ム・ミーンの聞いた事のない童謡

雑草

僕は綺麗に咲いた花は嫌いだ



興味もないし、欲しいとも思わない



それよりは、踏まれても、踏まれても、それでも大地に強く根をはる



雑草がいいね



綺麗な花ってさ



自分が綺麗って思ってそうだしさ



「私は高嶺の花なの」ってさ



それに比べて雑草はさ



なんか自分の凄さをわかっていない所がいいんだよね



ただひたすらに大地に根を張り巡らせてさ



ただひたすらに重力に逆らい天を目指してさ



雨にも耐え
暑さに耐え
風にも耐え
人に踏まれても
車に踏まれても



でも奴等は負けないじゃん



たぶん抜かれると命が終わるってわかってるんだと思う



それでも奴等は生きる事に貪欲で、なんか花火のように一瞬だけは綺麗で、でもその一瞬のために生きてるみたいに、儚く見える時があるから




だから僕は雑草がいいんだよ



あんな風に彼等を突き動かしている「何か」わからないものが



僕は欲しく欲しく欲しくてたまらないのさ。