グルーブには過去も未来もない今しかない。
友人のあるディレクターが最高のタイミングで最高のプロダクションに誘ってくれた。ここはひとつ最良の方法で返さなければと思い作った。ニック・コーエン率いるロンドンのリズムセクションが最高のパフォーマンスをしてくれた。ドラムとベースだけでお酒が飲めるグルーブ。楽器は日本人も負けてない。流れをしっかり考慮して横の流れを作り歌い上げるのが上手い。ブラックミュージックというか人種関係なくグルーブミュージックとの大きな違いは、先の展開を読んで何かを構成する気持ちなんか全くなくて、今一緒にやってるやつとどれだけシンクロ、グルーブするかしか考えてない。視点が違う。過去も未来もなく、今どれだけグルーブしているか。ジャズもファンクとうまく行ってない時間を気にしてない。気にせず試してみて、"今"の積み上げでたまに爆発する。爆発させようとはしてない。しなくてもそれはそれでいい。こざかし計算なんてなくてとにかく流れに身を任せる。視点が違う。これは僕が本場で学んだこと。
その粋というかファンタジー、イリュージョンを消さないように、プロデューサーがやりくりする。
日本チームの管、鍵盤、コーラスも最高のパフォーマンスをしてくれた。縦でグループしている音楽にストーリーをつけてくれる。
最高のチームが集まった。そんな音楽が作れた気がする。