【M-Swift15周年 - その1ミレニアムな2000年前後】 | M-SWIFT OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

【M-Swift15周年 - その1ミレニアムな2000年前後】

【M-Swift15周年 - その1ミレニアムな2000年前後】

響き合った人と音楽を紡いでいく

という僕の音楽人生は、高校の時のバンドから始まっていたんだけど、色々なことが重なって27歳の時にプロデューサーとしてCDをリリースしたところから新たなチャプターが始まった。ちょうどミレニアムな2000年を迎えたところだった。

大学卒業後、バイトをしながら音楽をしていた僕は、ちょっとメジャーレコードから声がかかり始めたバンドを止めた。辞めたではなく、ある日突然止めた。僕の悪いところなんだけど、思いつく限りのことをこの人たちとやり遂げたという勝手な”達成感”、露悪的にいうと”飽き”とか”わがまま”だったのかもしれない。が、とにかく止めた。バンドのメンバーは何も言わなかった。たぶん色々なことが限界に来ていたんだと思う。

もっと海外に通用するようなリアルな音楽がやりたいという欲求があったし、かといって、お金を貯めて海外にいくと宣言して大学卒業後に一年で貯めた100万円は日々のバンド活動の中で少しずつ目減りしていた。そんな時にニューヨークから来たアフリカンアメリカンの女性ラッバーと知り合った。僕は”ド”ヒップホップは苦手だったけどジャジーなものならヒップホップでもハウスでもドラムンベースでもなんでも反応していた。そこからいろいろな人とつながりHi-Dというシンガーと『Life Must Go on』というミニアルバムをリリ−スすることになる。R&Bから2ステップまでいろんな音楽が混ざった面白いアルバムだった。作曲からミキシングまで自宅でやった。なんと僕の6畳半の宇宙空間(アパート)には3畳ほどの組み立て式の録音ブースと機材一式が入っていてお金はないながら何でも作れた。深夜の苦情を除けば、そこは僕にとって過不足ない空間だった。

そのリリースの面倒を見てくれていたTさんの事務所は乃木坂にあった。僕も面倒をみてもらうことになる。人生で初めて仕事をもらった。自分の音楽でお金を稼いだことは純粋に嬉しかった。でもそれも長くは続かず、当時の鼻息だけは荒い僕は、せっかくとってくれた仕事にわがままを言い、細かいことは覚えていないけど、とにかく僕のせいでうまくいかなくなった。自分の音楽と他人の音楽の区別もつかない若造をよく面倒みてくれたと思う。やはりここでも自分の音楽に戻りたいという欲求が強くなり、事務所をやめてひとり夜な夜なデモを2年かけて作った。

よく下積みといわれるけど、夢中だったので何も苦にならなかった。とにかくできる限りバイトを減らして作品を作った。ずっとひとりで作っているので、親友がそろそろ人に聞かせたほうが良いと当時レコードショップHot Waxで働いていたDJ田尻知之を紹介してくれた。当時の宇田川町はダンスミュージックブームでレコード屋で埋め尽くされていた。結局僕は彼に教えてもらった国内外20ぐらいのレーベルに自分のデモを送ることになる。

Dear, To whom it may conerns

”担当者さま”

から始まる英語の手紙をコピーし、CDRも焼いて郵送した。

返事をくれたのはイタリアのレコードレーベルのIRMA Recordsと日本のフラワーレコードだった。正直嬉しかった。その2つのレーベルのコンピレーションにそれぞれ1曲ずつ参加することになる。そのうち先にリリースされた『Praia』がM-Swiftのフラワーレコードからのデビューとなった。(その2へ続く)


10月1日(火)

M-Swift15周年 & Folks Cinematic Jazz Ensemble リリースライブ!

予約・詳細はこちら
http://www.jzbrat.com/liveinfo/2019/10/#20191001

M-Swift15周年アニバーサリーライブが開催決定!!話題のニュープロジェクト”Folks Cinematic Jazz Ensemble”のアルバムリリースライブ、そしてM-Swift15年の集大成とも言える海外スペシャルゲストボーカリストを交えた2部構成!

15周年を迎えるM-Swiftこと松下昇平のスペシャルライブが、渋谷東急セルリアンタワーホテル内のJz Bratにて開催される。今話題のニュープロジェクト、架空のロードムービーのサウンドトラックをコンセプトに、シネマティックなジャズを追求する”Folks Cinematic Jazz Ensemble”のスペシャルライブ。さらにM-Swift15年の集大成として、海外よりスペシャルゲストボーカリストを招いてこれまでの人気楽曲を演奏するステージとの2部構成になっている。当日会場にはFolks Cinematic Jazz Ensembleでコラボレーションが実現したロンドンで注目の写真家ネモ・ロバーツ写真も展示予定。お見逃しなく!