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映像と音楽の未来

昨日は友人の映像ディレクターと飲んでいて、いろいろ話を聞きました。

最近、いろいろなところで映像が必要になってきている。
服を売るにも、大学に人を集めるにも映像が必要な時代。

そして映像には音楽が必要なんだけど、書き下ろしでなくても、今は良いレディーメイドの楽曲がオンラインで販売されている。その中から都合に合うものを選んで映像につければそこそこ様になる。似合いそうな洋服を持ってきて着せればいいかんじになる。

僕が映像作品の時にやっているのは、その逆で映像やコンセプトから音楽を作ること。テーマに合わせて、メロディーやリズム、アレンジ、楽器の種類、録音のやり方まで考える。そうすると自然に映像から生えてきたような音楽が生まれると思っている。もちろん監督やディレクターと相談しつつイメージに近づけていく。

そこまでやる必要はない分野も多いけど、たとえば、洋服の素材に触発されて楽器を思いついたり、大学の理念に合わせてメロディーの歌い方の調整をしたり、もし書き下ろせば、かなり細かなところまで詰められる。

なにかのビデオの音楽が安っぽく感じたら、その音楽が安っぽいのではなくて、細かな詰めのなさ、映像との開きがそうさせていることも多いのかもしれない。もし映像を理解していたらシンバルの叩き方一つにも演奏家は気を使えるわけだし。

AIにとって変わられるかもしれない職業というテーマでの記事を読んだのですが、音楽はしばらくは大丈夫そうですね。笑。

そして、今後は音楽も映像もできる人が、これまでにないアートフォームを作り出すかもしれないですね。

映像と音楽の進化はまだまだこれからなのかもしれないと考えながら家路につきました。