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写真家は光を撮る。エンジニアは響きを録る。

写真家は光を撮る。エンジニアは響きを録る。と僕は勝手に思ってるんだけど、今日は数週間後に控えたニューアルバムの録音の相談をエンジニアの池田氏としてきました。そもそもエンジニアって何?というところからだいたいは始まるんだけど、音を録音して作品にする仕事なんです。ここがかなり大事。楽器を鳴らせば必ず部屋の響きがある。僕は部屋の響きを活かした少し"遠く"でなってる感じが好きで、スピーカーの向こう側の世界に思いを馳せられるというか、実際起こっていることを記録した音という気がして想像力をかきたてられます。もちろんその響きを機器で、カラオケでいうとエコーでつけることもできる。日本の今ある"良い"とされるスタジオはその機器で響きをつけることを前提にしてることが多く(そんな音が流行った時代に作られたものが多い)、そのために余計な部屋の残響を極力カットする方向で作られている。響かない方が後から付けやすい。海外と比べて部屋が狭いってのもある。なのであまり"遠い"感じには録れない。では、そんな中でどうやって"遠い"印象を持てる想像力をかきたてるような録音にするか。そんな話をしていました。録音の"録"は記録の"録"。今回のアルバムは全て生演奏で、まずは同時に録音するので、そこで起こっていることに思いを馳せられるようなもの、記憶に残る記録にしたいなぁ。と、最後はどこかの野球選手みたいになりましたが。少しすつですが、進んでいます。


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