勉強は楽しい？

音楽を"学ぶ"ということに、昔からなんだか抵抗があった。僕は楽器を始めたのが遅かったのもあり、小さな頃から音楽を学んだ友人が作るとてもよく出来てはいるけど、まったく個性を感じない音楽を、少しの羨ましさと軽蔑の入り混じった気持ちでずっと聞いてきた。ぱっとわかる個性なんてなかなか凡人には出せないし、僕が出せているとも思わないけど、少なくとも出さないとならないことは知っていた。40歳を過ぎてから大学の映画音楽のコースを取ってみたり、本や楽譜を読み漁ってみたりするようになった。自分の表現をした後にする "勉強"は、これまでやってきたことの答え合わせのようで、また頭が成立され楽しい。もちろん知らないこともたくさんある。今は毎日スタジオで大変だけど、少し暇になったらあれを詳しく聞いてみようとか、音楽も良い付き合いができているなぁと感じています。作り続けていく中で、また違う個性に出会えると良いなぁと。



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