一生分

僕はぱたっと急に人に会わなくなることがある。

例えば20代の頃に一緒にバンドをやっていたらメンバー、ボーカリスト、心を砕いてくれたマネージャーなどなど。

特に一緒に音楽を作るなど心を本気でシンクロさせたミュージシャンやスタッフとは、ある瞬間に「あっこの人とは一生分付き合った」と思うことがあるんです。

僕がそう思うということは、多分相手もそう思っているはず。という勝手な予測の元に僕からは無理に連絡を取らなくなる。でも大抵の場合、向こうからも無理には連絡がない。

僕にとって、音楽を作るという個人的な作業を共同でやること自体かなり難儀なこと。どこかで無理が来る。けど、ある瞬間にありえない熱量でそこにあった情熱や想いには嘘はない。

だからこそ、それが嘘にならないようにするにはそれしかないんです。。。バンドが続かないわけだ。。。。苦笑。

それが寂しいかと聞かれるとそうでもなくて、僕の人生はそういうものだとある時期から自覚しているというか、覚悟しています。

僕に出来ることは、音楽という大きな海に溺れないようにするために志しを強く持つしかないわけです。





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