焼き鳥文化万歳 チキンシッシュケバブ
今回のロンドン滞在中は、スタジオが夜までだったのでちゃんとした外食は数えるぐらいしかない。
そのかわり、かなりローカルフードに詳しくなったよ。
まず、ロンドンのファーストフードと言えばトルコ料理ケバブ。ケバブ屋(ケバブショップ)と呼ばれ、そこでは、たいていケバブ以外にも、フライドフィッシュ、フライドチキン、フライドソーセージ、フライドポテト(チップス)、ハンバーガーなどなど、イギリス料理屋?もいろいろ売られている。揚げ物ばかりだね。苦笑。
まずケバブってのは日本で言うと、グルグル回っている肉を包丁でそぎ落として、野菜と一緒にピタに入れて食べるものを指すことが多いけど、それはドネルケバブで、ケバブの一種類にすぎない。そしてピタに入れて食べるのもマストではなく、ケバブという言葉自体は、焼いた(ローストした)肉という意味。
僕が好きなのはチキン•シッシュ•ケバブ。チキン(鳥)、シッシュ(串) 、ケバブ(焼き)。つまりは焼き鳥。
まずはチキンシッシュケバブを頼むとスパイシーに味付けして串刺しにしてある肉を焼いてくれる。焼きあがるとサラダを加えるか、ソースはチリソースとガーリックソースどちらにするか、ピタに入れるか入れないかを聞かれる。
僕はオールサラダ(タマネギ、レタス、オニオン、トマト、そして唐辛子の酢漬けも)、ソース両方、ピタには挟まず別々にもらう。たいてい訛りの強い英語で聞かれるので、相手が言っていることをしっかり予測するか、何度か聞き返さないと自分の思ったものにはならない。
All Salada, both sourse, not in pita.
こういうお店は目の前で調理するので清潔かどうかもよくわかっていい。
今回スタジオ付近にあるケバブショップがかなり美味しく助かった。
今回の滞在はニックの家で、キースを加えた三人の共同生活だったので、ロンドナーの早口な英語に耳が慣れてきた。なので、滞在中盤からはそのケバブ屋のおじさんの訛りの強い英語もだいぶ聞き取れるようになってきた。
そしてわかったのがオヤジギャグは全世界共通であること。
まず、1.5ポンドのチップスをたのんでいくら?と聞くと、「はい150ポンド」と。日本での「はい100万円」というギャグと同じ。
ポテトに塩をかけようとすると、「おっとそれは砂糖だよ」と真顔で言い「なんちゃってー」みたいな事を言ってくる。翌日はポテトに茶色い酢をかけていると、「おっとそれは紅茶だよ」とか。ギャグが決まったあとに達成感のあるウィンクするところもなんか面白い。
また、注文をすると、「えーと今日?それとも明日?」とか。
繁華街からはなれたローカルなお店だと会話を楽しみながらのお店が多い。
でもチキンシッシュは焼くのに10分はかかるのであまりファーストフードではないかな。
また、ひよこ豆にスパイスを加えて揚げたファラフェルというコロッケもたいてい売っているので、ベジタリアンにもいろいろチョイスがある。このファラフェルはもう少し中身に水気があったらいいのにといつも思うんだけど、慣れてくるとなかなか食べられる。
シッシュケバブ文化、つまりは串焼き文化がシルクロードを伝わって、日本で焼き鳥になったのではと適当で勝手なロマンを抱きつつ、焼き鳥欲を海外で満たしてました。