みなさまへ ニューアルバム発売にあたって

みなさまへ


いよいよ本日発売となります。

『12 Months & Sunshine of Love - Deluxe Edtion (2枚組)』

12 Months。

思えば、毎月一曲のデジタルリリース。

季節を感じながらダンストラックを作りたい。

そんな僕の勝手な思いから始まったこのプロジェクト。

みなさんに応援していただき、ついにCD化までこぎつけました。

最初はまわりの人からも無謀な企画だからやめたほうがともアドバイスされたのですが、

伝わるものはきっと伝わる。

そう信じてやってきた甲斐ありました。

ポップス以外のCDがなかなかリリースされない状況の中、

実験性をもったこの作品がたくさんの支持をいただき、発売に繋がったことは、

僕の中でも大きな一歩となります。

支えてくれた事務所のみんな、そしてレコード会社の皆様、

そして、1年ずっとつき合ってくれたエンジニアの池田氏。

そしてなにより聞いてくれたみなさまに感謝の一日です。



CD化にあたって、さらに面白くするためにはと思い、

出来上がった作品をDJミックスすることにしました。

それは季節がゆっくりと変わっていくことを表現できると思ったし、

クラブトラックの最初がドラムで始まるのも、もとを言えばDJのミックスのため。

クラブでもそのままでは聞かせない部分だからです。

出来上がった今、その選択は間違っていなかったと思います。

家で聞いても、車で聞いても心地よい時間を過ごしてもらえるミックスになったと思います。


ひと月に１曲が、最後には繋がって1年になる。

そんなCDってもしかすると世界最初の試みではないかと。

僕の一年をかけた音の随筆、新たな試みを是非楽しんでもらえれば嬉しいです。


そして、ちょうど10ヶ月前に発売したアルバム『Sunshine of Love』も、

グラミー賞受賞アーティスト、ゴードン・チェンバーズとのコラボ作品『You can do it』、

そして、トランペットとピアノだけの新曲『Pray(祈り)』、

その2曲を加えて、曲順もかわり、また新たな息吹を吹き込めました。

ボーナストラックには、ジャズトロニックによるリミックス、

瀧澤賢太郎リミックス、ふたつとも素晴らしいリミックスに仕上がっています。

素晴らしいクリエーターに素晴らしいリミックスをしてらえたこともひとつ僕の財産です。


皆さまに楽しんでもらえることを祈りつつ、今日一日を過ごします。


2011年10月5日

東京某所にて

作者