僕のブラックミュージック初体験 | M-SWIFT OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

僕のブラックミュージック初体験

自分にとって衝撃的だった音楽は、メロディーや、リズムは覚えていなくても、そのおぼろげな印象が脳に焼き付いている。


むしろ、衝撃的であればあるほど、より抽象的な印象しか覚えていないと言ったほうが正確かもしれない。

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僕にとってそんな体験をさせてくれた音楽のひとつが、ウェス・モンゴメリーの『Incredible Jazz Guitar』。

これは高校の終わりか、大学のはじめごろに聞いたアルバムで、

まるで崖のふちに立って、その底の見えない深く黒い谷を覗いているかのような感触に襲われた。

それまでに聞いた音楽の直情的な感情とも、情緒的な感情とも違っていた。

ただ、深く、その奥に安らぎがありそうな。

これがブラックミュージックに興味をもつようになったきっかけなんです。

でも、その感触が初めてではないなあとも思っていた。

もしかしたら僕の前世は、黒人音楽を演奏するミュージシャンで、

ニューオリンズで暮らしていたのかもしれないと、

若い頃にありがちな都合の良い思いを抱きつつ(笑)、

実家でレコードを探してみたらありました。

子供のころに聞いたアニメソング大全集などにはさまれ一枚のルイ・アームストロング、サッチモの

レコードが出て来た。

聞いてわかったんだけど、子供ながら興味をもって、アニメソングの合間に聞いてみたことを思い出す。

その感触が十数年どこかに残っていたらしい。


いまでも僕の音楽には、その深い谷の底を見たくて絵を描き続けている部分がある。

ちょっとDeepなリミックスをやっていて、そんな事を思いました。


ちなみにこのアルバム、本当に良いアルバムなので、是非機会があったら聞いてみてください。

これを聞いて松下少年はギターの練習にいそしんでいたわけです。

さて、リミックス仕上げるぞ。