ブラジルの空の下
ブラジルのピアニストTenorio Jr(テノーリオ ジュニオル)、64年の唯一のリーダー作品『Embalo』
聞かなきゃと思いながら後回しになっていた作品。
聞いて一瞬にして後悔。
なんでもっと早く聞かったんだ。
37年これを聞かずにすごしたなんて。
とくに3曲目のNebulosa/曇りがちなんて、今の季節にぴったり。
海を渡ったジャズが歓声とともに迎えられ、力強くブラジルに根を下ろしている。
そしてそのジャズはいつしかポルトガル語で語りだす。
音と音との行間に生活を垣間見ることができるような生演奏の空気感。
迫ってくるものがあります。
久々に3回連続で聞いたアルバム。
オススメです。
他のリーダー作品も聞きたいと探すが見つからない。
解説によると、彼は75年アルゼンチンに向かったきり消息がわからないらしい。
南米の青空の下、彼がどんな人生を歩んだのか。
しばし思いをはせる。