ああ青春 | M-SWIFT OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

ああ青春

今日は10年ぶりの友人とお酒。


僕が17歳のときにはじめて組んだオリジナルバンドのベーシスト白井くん。

僕とボーカルが17歳で、彼16歳がだったかな。

ドラムは13歳、中1。

このドラマーは兄貴がプロドラマーで、

ものごころついたときからドラムを叩いていたので、

小学校のときからドラムが上手くて、近所で評判だった。

それまでみんなコピーバンドなんかで知り合って、

自然に、僕が書いた曲でなにかやろうとオリジナルバンドを結成。


リハを重ね、曲を練る。

みんなで2000円ずつ出して、スタジオで8トラックのMTRで録音。

オリジナル曲2曲入りのデモを作る。

かなりロックな作品。

ジャケット写真は当時、白井くんがのっていたJazzというバイクを

レンズ付きカメラで撮影して制作。

50ccのバイクなんですが、上から撮ると少しハーレーに見える。

ちなみにこんなバイク。


http://www.bikebros.co.jp/catalog/detail/index/m/1/s/103/t/1/


アーティスト写真は、ボーカルの家の屋上で撮影。

作ったジャケットをみんなでコンビニでコピーして、

みんなで切って、ダビングしてカセットを作る。

友達に500円で買ってもらい、意外ともとをとれた覚えが。

すこし儲かったかな。


そして、その勢いのまま、

当時みんなが出ていたコンテストに出場、

広島市でグランプリ、僕は作曲家としてかなり好評価。

そして、広島県大会へ。

テレビで放映される大会。広島の郵便貯金ホール。

大きい舞台です。


演奏はいい感じで進む。

かなりのサクラを仕込んだおかげで、他のバンドよりかなり盛り上がる。

僕らは男子校だったので、お客の8割は野郎。

その野郎どもが雄叫びとともに、ダイブなんかをしているまさに「男祭り」。

そして、演奏終了後のインタビュー。

バンド名の由来などを僕が話していると、

その当時ワイルドな男に憧れた白井くんは、

「お前ら、サービスするぜ!」

と、お客に向かってお尻を出す。

そして、尻を出したままお客の中にダイブ。

会場の熱気は最高潮に。

まだ若いので、「ワイルド」と「下品」の区別がだれもついてなかった。。。



しかし、終わったあと、かなり怒られたのは言うまでもない。

ただ、当時の僕らもそれさえ誇らしく感じていた。

人気投票では1位だった僕らですが、3位にも入れず、

結局、中国地方大会に行けなかった。。。

縦笛、キーボード、ベース、ドラムの真面目そうな女の子バンドが1位になっていた。


まあ演奏中に何をするかわからないバンドは、

テレビにも出せないしという理由もあったと思う。

僕らの夏は終わった。


僕より上手いギタリストはいっぱいいるので、

僕は最初から、ベストギタリスト賞なんて眼中になかったんですが、

ベストベーシスト賞をとれなかった時の白井くんはかなり悔しそうだった。

普段、バカばっかりやっている白井くんのはじめて見る真面目な表情。



その後、彼はベーシストとして、

僕はDJ、プロデューサーとして、お互い東京で暮らしている。

ああ青春の日々。

美味しいお酒でした。

明日からまた頑張ろう。