古いPCを開いてみると | M-SWIFT OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

古いPCを開いてみると

ちょっと必要なデータがあって、以前使っていたPCを1年ぶりに開いてみました。

必要なデータを探しているうちに、

昔作った曲がたくさん出て来ました。

M-Swiftより以前の曲、ロンドンに行ってから作った100曲近くのデモ曲など。

言い方をかえれば、ボツ曲がたっぷり。

ひさしぶりに子供のころのアルバムを見るような気持ちです。

いちいち聞いて行くうちに、気づけば3時間。

おっと、仕事をしないとと正気にもどりつつ

また、必要なデータを探すのですが、

ついつい、聞いてしまう。

そうすると、

1999年に作っていたCafe Bahiaの最初のデモもでてきました。

おお。

自分で歌っている。

勿論デモなのですが、結構恥ずかしいです。

そして、同時期にやっていたHip-Hopものも。

懐かしい。



1999年、

当時の僕は、結構悩んでました。

もちろん、アーティストとしていろいろな活動をしていたのですが、

それ以外に、アレンジなどの仕事をもらい始めたばかり。

そんな時期の仕事は

「だれだれさん風のサウンドにしてください」

なんて頼まれ方をするもの。

仕事をもらえるは嬉しいけど、

自分は本当はそうじゃないのに。。と、

しかもあんまり器用じゃない自分もそこにいて、

理想と現実の狭間で困っていました。

まあそれでもごまかしごまかしやっていたのですが、

なんだか釈然としない気分は続きます。



困り続けて、困り続けて、やっと気づいたのですが、

自分風もなにも、頼む相手は、僕が何者か知らないわけで、

そんな状態で「自分風にって頼んでくれ!!!」なんて甘いなあと。

当たり前の事なんですが、時に自信過剰で時に妄想狂な僕は、

それに気づくのに1年かかりました。


そこで、自分はやはりアーティストとして名前を出すしか道はないと決心して、

2001年くらいからM-Swiftを始めたんです。

もともとアーティストとしてずっとやって来たんだから、

それを貫こうと。


そして、現在2009年。

あっという間に8年がすぎました。光陰矢の如しとはまさにこのこと。早いです。

ロンドンのプロデューサーのフィル・アッシャーが

当時駆け出しだった僕の友人に行った言葉、

「プロデューサーになるには、なろうと思ってから10年ぐらいかかる。覚える事が多いからね。

だから、自分に自信をもって、焦らず積み重ねて行く事が大事だよ。」

を思い出します。



最近の僕はというと、

僕の感性を信じてくれて、リミックスやアレンジをお願いされることが多いです。

もちろん、みんな僕の感性を信じてくれて、DJやライブに足を運んでくれます。

こんな嬉しい事はないんです。

M-Swiftデビュー3年目、自分を信じて、

さらに、面白いことをやって行こうと思っています。