「両方聞き」ノススメ | M-SWIFT OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

「両方聞き」ノススメ

日記を書いていたら思いがけなく長くなってしまいました。。
こんな長い日記を書いていると、まわりから
「さてはあいつ仕事してないんじゃないの」
と疑われそうですが、仕事はしっかりやっています。
お暇な方は是非。


さて、昨日はスタジオでおなじみピアニスト堀秀彰氏に来てもらってリミックス作業。
メロディーのはっきりした作品をジャズにリミックスしていく作業。
そんな作業をやりながら「音楽って二種類の聞き方があるなあ」と改めて思いました。


ひとつは「メロディーを聞く」、そしてもう一つは「雰囲気を聞く」。


「メロディーを聞く」とき、直接的な感動がこころに広がります。
たとえば良いポップスでサビでガツーンと展開して「しびれる~」とか、
R&Bの展開部で泣きのメロディーが入るところとか。
そんな聞き方です。


そして「雰囲気を聞く」場合、あんまりここで感動!ってポイントが見えにくい。
ただ聞いていて、普段とは違う気持ちになれる音楽の聞き方。
ジャズなどのメロディーがはっきりしないけどなんだか良い気持ちになれる音楽がそうです。
「感じる音楽」とも言い換えられると思います。


かといってこの二つは密接に結びついているので、簡単にはこの音楽はどっちとも言えないし、
その基準は人によって違います。


でも、あえて例えば、僕の音楽の中だけでいうと「Evening Sun」はメロディー寄り、
「Time 」や「Come Freak with me」は雰囲気寄りかなあと僕は思っています。


さらに範囲を広げるといわゆるポップスの反対側に現代音楽や抽象的なジャズがあり、
ぼくの音楽はその真ん中ぐらいかなあ。



さて、メロディー寄りの音楽を聞くつもりで、雰囲気寄りの音楽に接すると

「なんだかイントロ長いなあ」
「いつまでたっても盛り上がらないなあ」

などの症状がでます。
なので使う脳みそを切り替えないといけない。


僕は仕事がら、メロディー寄りの音楽も雰囲気寄りの音楽もやるので、
取りかかる前にどちらの脳みそを使うのかをはっきりさせます。
作る前にその手の音楽をしばらく聞いて、そういう脳みそを作ってからかかります。


さて、雰囲気寄りの音楽についてですが、
この種の音楽はだら~っと聞くものなので、なにかをしながら聞いたほうがいいのです。
たとえば酒を飲みながら、話をしながら、家事をしながらなどなど。

注目ならぬ注耳しなくてオッケー。
感動のポイントを探しながら聞くと上記のような症状がでます。


ハウスDJの常套手段ですが、はじめは「感じる音楽」からスタートします。
はっきりとしたメロディーのないリズム中心の音楽、そこで少しずつ盛り上げて、
最後はメロディーのはっきりしたボーカルハウスに。つまり「聞く音楽」へ。

これを一晩かけてやる人もいます。

朝4時になってやっとメロディーのあるハウスになる。
言い方をかえると4時間もじらされているわけだから、フロアは爆発します。

「両方聞き」ができるとこんな特典があります。