久しぶりの友人
久しぶりに会う友人に新たな一面を発見する事がある。
よく会っていたころには気づかないような。
「こんないいとこあったんだ」とか「意外とせこいなあ~」とか。
それと同じで、久しぶりに聴く音楽にはっとさせられることがあります。

「Kind of Blue」
マイルス デイヴィスが1959年に発表した作品で、モードと言われる手法を使った画期的なアルバム。
まあジャズファンならだれもが知っている名作です。
10代のころには耳がたこができるほど聞いた作品ですが、ここ10年、じっくり聞く機会がなかった。
当時、僕はギタリストとしてこの音楽に接していたのですが、
今現在はプロデューサー、一人のリスナーとして接しています。
だから聞くポイントが別なんです。
当時は気にもしなかった録音方法や、右と左のバランスなど。
ただそういう職業的なところはさておき、
一つ変わらない点がありました。
それはプレイボタンを押した瞬間、音が流れ出した瞬間、
まるでスピーカーの後ろに演奏者がいるような臨場感。
そして自分がその部屋の片隅で彼らの演奏を聞いているかのような錯覚に陥ります。
久しぶりに聴いたのは車の中だったのですが、
その臨場感に驚き、運転どころではなかった。
車の中にいるはずなのに、心は彼らが演奏している部屋の中にいるので、
運転している実感がなくなり、戸惑いを感じました。
危ないと思い、ストップボタンを。
その衝撃ははじめてこの音楽を聞いた時と同じ衝撃だったんです。
10年ぶりに聴いてはじめて聴いたときと同じ衝撃。
それは録音方法でもなんでもなく、やっている人たちの魂なんですね。
またアルバム制作に入ると自分の音楽以外を聴く時間がなくなるので、
今のうちにともう一度、古いジャズ、ブラジリアンなどを聞いておこうと
思い本屋へ。

左から
「絵でわかるマイルス デイヴィスの生涯」
「絵でわかるジョン コルトレーンの生涯」
~絵本のように読めるので面白いです
「読んでから聴け、ジャズ100名盤」
「ブラジリアンミュージック」
~聞き逃している名盤を探そうかと。
明日はCDショップで気になった作品を購入予定です。
さて、その前に今晩はAsiaでDJプレイです。
3連休初日。お暇な方は是非。僕は2時ぐらいにやる予定です。

2008.11.22(SAT) @ club asia
「"SUPERNOVA" ~the birth of a New Era~」