スタジオ / 空港にて | M-SWIFT OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

スタジオ / 空港にて

今日はエンジニアの永山氏に来てもらって新プロジェクトの24-Caratの最終調整をしています。







おなじみの僕のスタジオです。スタジオっていうと






こういうのを想像するでしょ。

もちろんこれは1日十数万円かかるスタジオなので参考にならないけど、

それにしても僕のスタジオは超シンプル。

スピーカー、ミキサー、インターフェース、そしてMacbook Proがあればどこでもなんでもできます。

小さいスピーカーと一緒ならスーツケースのひとつにまとまります。

もちろん永山さんは写真に写ってないけどいろいろ機材を持って来ているのですが、

僕に関してはその4点セットがあれば大丈夫。

ロンドンと日本を行き来することもあり、機材はとにかくシンプルにしています。

一昔前は大変でした。

はじめてロンドンにいったころはまだ持ち運べるパソコンの性能が低く、

デスクトップを持って行ってました。これがとてつもなくでかい。

飛行機にのるのがとても大変なんです。

まず、壊れるという理由で、荷物として預かってくれない。

なので、近くの雑貨屋で買ったバーベキュー用のやわらかいクーラーボックスに

デスクトップパソコンを無理矢理入れて機内に持ち込むわけです。

日本の空港はまだいいんだけど、大変なのが帰り。

ロンドンはテロで空港の警備が厳しい。

特に機械類の持ち込みに関してはかなり警戒されます。

検査のさい、いつも「これはなんですか?」と怪訝そうに聞かれる。

検査機をとおしているので「わかってるくせに~」と思いつつ。

「モバイルパソコンです」

と答える。

「大きいですね。デスクトップパソコンですよね?」

「ええ、でもある意味、僕にとっては見ての通り持ち歩いているのでモバイルパソコンです」

さすがに空港なので笑いはとれないけど多少雰囲気がゆるくなって、簡単な検査で通してもらえます。

そしてもうひとつ困るのがイギリスでの入国審査。

別に悪い事をしているわけではないので大丈夫のはずなのですが、

ここでの答えかた一つで強制送還なんてこともあるんです。

パソコンについてあまり聞かれないようにしたいので、

ものすごく重いパソコンなのですが、肩ひもを肩にかけて担ぎ、まったく重くないふりをします。

そしていろいろな質問に応えるわけです。

短いときはいいんだけど、たまに質問タイムが長いときは大変。

細い肩ひもが肩に食い込むのを我慢して、涼しい顔で質問に応えなければならない。

泣きそうです。

そんな苦労も昔の話。

テクノロジーの進歩に感謝。