総評というか感想というか。
徒然としてるので書いてみる。


1.まず入院によるQOLに関して。
今回人生で初めての抗がん剤治療を行うため、約1週間の入院生活を行った。まず思ったことは、自分が考えているより体力が劇的に落ちるということ。もちろん薬の副作用等もあると思うのですが、1日の歩数が普段と比べて大幅にダウンするのでそれも大きな理由かなと思います。
対策としてはできるだけ自分の足で歩く、余裕があれば治療の合間に30分ほど散歩をして日光を浴びる、等がおすすめかな。(実際僕が行ったこと)
お風呂に関しては病院側もできるだけ考慮してくれてるみたいなので、遠慮なく入りたいと言ってokです。ダメって言う病院であれば転院したらほうが良いかも。


2.抗がん剤による副作用に関して
詳しくは医師が説明してくれると思うので僕のケースを紹介しようと思う。
①まず治療が始まって一番最初の違和感はしゃっくりでした。横隔膜が痙攣を起こしている感じで、まあ程度はいつものと変わらないくらい。1日〜2日で治った。
②次に来たのが胃のムカムカ感、正確に言うと腹部全体というか横隔膜というかその辺全体がムカムカしてなにかを持ち上げてくるような感じ。3日目〜10日目くらいまで続きます。時間的には早朝が一番辛かった。対策としてはひたすら水を飲む、飲んで流すを繰り返し行いました。(1日の排尿量6〜7Lを目標に水分管理)
なぜ水を飲むのかと言うと、点滴で必要最低量は投与されているのですが、なにぶんシスプラチンという薬が劇薬で、腎臓に多大な毒性を示します。人間の体内に入った毒は基本的に腎臓で分解処理されるため、シスプラチンも同様となります。少しでも毒の腎臓内での滞在時間を減らすため、ひたすら飲んで流すということを繰り返してました。
そのおかげか、幸いなことに一般的な食欲減退は起こらず、むしろ食欲旺盛で食べすぎて腹を壊すと言った二次災害に遭ったのは笑い話ですが。笑
主治医にも問題ない、と言われ元気に自宅療養できました。
③嗅覚の変化(麻痺まではいかない)
一般的には味覚に変化が起こり、甘ったるくなるとか不味く感じるなどが起こるみたいですが、僕の場合は嗅覚でした。具体的には、白ご飯を見ると気持ち悪くなる、煮物や蒸し物もダメ。(想像しただけで吐き気を催す) → 病院食がまずいだけかもやが笑
暖かいものが食べにくくなる、冷たいさっぱりしたやつのほうが食べやすい。(これはおそらくムカムカに起因している)
まあ人間の味覚なんて2割しか脳に関与してないらしいので、あんまりあてになりませんね。ちなみに残り8割は視覚・嗅覚・記憶で味を感じているらしいです。
④口腔内や粘膜の損傷
抗がん剤は細胞分裂の盛んなところから影響が早くでます。これを作用機序と言いますが、一般的には口腔内、肛門などの粘膜および頭髪や爪などがその代表です。僕の場合口腔内の炎症が悪さをして親不知にもそれが連鎖し、重症化しました。12月の下旬に抜歯手術が決まったのですが、親不知がある方は事前に抜歯しておいたほうが後々良いかもしれません。
⑤脱毛は抗がん剤投与開始を1日目とした場合、14日目から起こりました。そこからは倍々ゲームのように脱毛量が増えていき、18日目には禿げが目立って来ます。僕はこの辺で事前に購入したバリカンで刈りましたが、バリカンでは残った毛がチクチクしてしまうということと、0mmにはできないので仕上がりが汚くなってしまいます。
おすすめはバリカン→電動シェーバーor剃刀でスキンが良いと思います。


人によって副作用の出方もその度合いも千種万様なので一概には言えないのですが、考えてもやってみないとわからないのでその辺は考え方をポジティブに持っていければ勝ちだと思います。


以上、乱文長文&取り留めのない文章で申し訳ございません。
少しでも参考になればと思います。