乾燥しやすいのにテカリが出やすく、肌状態が決してよいとは言えない5〜6月の肌に、便利コスメというスタンスでオススメしているクレンジングウォーター 、ビオデルマのサンビシオ。

 

そう言えば、前回の記事で、タイトルに「常備系コスメ」とかいう珍妙なワードをぶっこんで置きながら、それについて全くフォローしてなかったなと。

 

もちろん、こんな言葉が汎用語として存在しているわけもなく、私が勝手に言っているだけなので悪しからず。私自身が自分で買って持っているコスメの中に「緊急対応用」「常備携帯用」「安全避難所用」という分類を持っているという話で、これの説明をしなければと思いながら、すっかり忘れていました。

 

改めて詳しくお話ししたいと思いますが、基本的にあまりスキンケアを熱心にやらない私ですが(と言いつつ、未完成の変な美容液やらクリームやらのモニターは年中やってます・・・)、一応上記の3種類はキープするようにしています。

 

基本的には化粧水・乳液・美容液のスタンダードな製品で、これは感触が良くて自分の肌に合っているというものは、常備して、覚えているときは使うようにしています(まあ、ほとんど忘れてて、布団に入ってから、まあ明日からやろう・・と思うことがほとんどですが・・・)。これが「安全避難所用」。私は滅多にありませんが、何かの化粧品が合わなかったり、体力が弱っていて、肌が荒れているときなどに使うように、これは大丈夫という製品を常備しておくわけです。

 

緊急対応用というのは、例えば、うっかり日焼けしてしまった時や、肌を乾燥させてしまった時、逆に顔を洗えない状態が続いてしまって、皮膚がゴワゴワしてしまったときなどに使うもの。例えば、抗炎症作用のある化粧水や、死海の塩の入浴剤などが、私の場合の緊急対策用品です。この辺も、いつかご紹介したいですね。

 

さて、常備系のコスメは、家に常備するというより、普段持ち歩く用のもの。私の場合は、リップバームと日焼け止めはマストで、以前は小さいクレンジングオイルと洗顔料と小さい化粧水も持ち歩いていました。最近は、ウェットティッシュで代用したりしているのですが、基本的にはサンビシオの小さいボトルは持ち歩くようにしていました。

 

ということで、私にとっての常備系コスメなのですが、確かに持っておくと便利なことが多くて、オススメです。

 

と、安定の脱線をしたところで、前回からの続きです。

 

ビオデルマ サンシビオ エイチツーオー D

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公式サイトはこちら

http://www.bioderma.jp/

 

製品サイトはこちら

http://www.bioderma.jp/products/sensibio/h2o_250.html

 

(以下抜粋)

コットンでふき取るだけ。1本でメイク落とし+洗顔+うるおいケア。

マスカラなどのアイメイクもきちんと落とし、肌の水分バランスを整え、素肌にうるおいを与えます。

 

公式サイトには全成分情報がなかったので、ケンコーコムからいただきました。

 

https://pdmagazine.jp/background/rouhizukan/

水、PEG-6(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ、EDTA-2Na、セトリモニウムブロミド、PG、キュウリ果実エキス、フルクトオリゴ糖、マンニトール、キシリトール、ラムノース

 

シンプルな処方ですが、非常に練りこまれています。前回は、以下のような成分構成と紹介して、1)と2)について説明させていただきました。

1)基剤

2)クレンジング成分

3)有効成分(保湿成分など)

4)安定化剤

 

ということで、3)から始めます。

 

3)有効成分

この製品は、先のクレンジング成分が入っていることを除くと、ほとんど化粧水と言っていい構造をしています。有効成分として、保湿成分が5種類「キュウリ果実エキス」「フルクトオリゴ糖」「マンニトール」「キシリトール」「ラムノース」が入っていますが、キュウリ果実エキス以外は、すべて糖系というのがユニークなところ。

 

糖の保湿成分というとベタベタするような印象がありますが、そんなこともなく、例えばキシリトールなどは、さらっとした感触で知られていて、むしろ少しベタつくくらいじゃないと、保湿機能を感じられないのではないかなと、心配になる程です。

 

キシリトールやマンニトールなどには、皮膚細胞を活性化させるような働きもあり、かなり高い効果が期待されるようで、この辺りは化粧水としてのポテンシャルを感じさせます。

 

なお、「キュウリ果実エキス」もかなり優秀で、ビタミン類を含んでいて、美白の作用があるなどの報告があります。私の知る限り、この製品でアレルギーや皮膚刺激を感じる人は少ないので、敏感肌用のとされているサンビシオに採用されたのかなと。

 

4)安定化剤

ビオデルマのこの製品は、安定化剤の配合がかなり変わっています。このブログを読んでいただいている方には、散々ご紹介していることですが、通常の化粧品の場合、安定化剤の鉄板4種類というのがあって、それが「pH調整剤」「抗酸化剤」「キレート剤」「防腐剤」なのですが、サンビシオでは最初の二つが省かれています。

 

確かに、それらを必要としない処方なので抜いているのだと思うのですが、個人的にはpH調整はしておいたほうがよかったんじゃないかなと。

 

キレート剤の「EDTA-2Na」はよくある成分で、これを入れることによって紛れ込んでしまった金属成分が製品に悪影響を及ぼすのを防ぐ役割を果たします。

 

ちょっと見慣れないのは「セトリモニウムブロミド」という成分。分類的には「カチオン界面活性剤」という、ヘアトリートメントなどのメイン原料の仲間なのですが、実際には防腐剤として配合されています。

 

これについては、ちょっと意見がわかれるところかもしれません。

 

この製品では、パラベンを含んでいないことが、シリーズの一つの特徴になっていて、そのためパラベンフリーを製品選びの一つの条件にしている人には、選択しやすくなっています。一方で、この成分の安全性については、諸説別れるところのようで、一応安全とされているのですが、こればっかりは相性かなと思います。

 

気をつけなければいけないのは、カチオン界面活性剤の場合、いわゆる「菌」には強いのですが、カビなどの真菌類には無効だということ。入っている成分が、カビなどを繁殖させるような類の成分ではないので、このような防腐系になっているのだとは思いますが、使う際にはかなり衛生的な使い方を求められるので、要注意です。コットンやティッシュペーパーに馴染ませる際に、汚れがボトルの中に入ってしまうことが絶対にないように注意してください。

 

ということで、男性の肌のテカリに、また女性の場合でも出先でメイク直しをするときなどに便利なこの製品。

 

特に、日焼け止めを塗り直す時なんかには便利で、さすがに、ウォータープルーフのきついタイプでは、そんなにしっかり落ちませんが、何度も重ねるのが気持ち悪いと感じた時なんかには、応急処置として優秀です。アルコールが入っていないので、拭き取った後も、あまり乾燥しないですからね。

 

小さいサイズとして販売しているものもあって、値段的にもお手軽です。