元親しき人③ | sherryの19年目突入!! 生きてるゾ~☆☆

sherryの19年目突入!! 生きてるゾ~☆☆

17年末に家族性肺動脈性肺高血圧症発症
現在はエポプロステノールと内服薬にて治療中
H24.7から社会復帰
H29末バセドウ病発症


昨年、クリスマスが近づいてきた頃でした


夕方、家電が鳴り

ディスプレイに彼の名前

なんで携帯じゃないんだろうと気になりながら出てみた


声が違う

誰・・・?


電話の向こうの人が
『○○○?』と

私のあだ名を言う

このあだ名を使う人は10代からの知り合い

『オレ、○○』

やはり昔の知り合いだった

嫌な予感・・・



『今朝、○○君が亡くなったよ』


・・・・・。



一度、その知り合いが
自分のスマホから私の家に電話したけど
出なかったから
彼のスマホからかけてきたそう

仕事だったからな

後で着信みたら知らない電話番号でかかってきてた



ガンになってから
ちょくちょく電話してきた彼

声は以前と変わらない声だったから
元気じゃん!って思ってた

痩せてしまった姿を見ても
まだまだ大丈夫なんだと思い込んでた私


最後の電話はちょうど亡くなる1ヶ月前


『元気しとるか?』

『オレ、もうダメかもしれん・・・

楽しかったよ
寂しいな・・・、泣いても仕方ないけどな
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
また、電話する
・・・・・・・・・・・。』


この時は、声に力がなくて
おかしい・・と、心配になった

その前の電話から1ヶ月も経ってないのに
こんなにも弱々しくなってしまうの・・・と

でも、痛み止めの薬のせいだろうとしか思わなかったし

鈍感な私は
また「元気しとるか?」って
電話がかかってくるもんだと思ってた

いつも電話を切るときは
『俺から電話がかかってこんくなったら、もういないと思ってな』って、言ってたけど

それでも私は勝手に大丈夫だと思い込み
『何言ってんのー』と、笑ってた

本当にバカな私


10月に会った時

『今度ご飯でも食べに行こうな』って
笑顔でバイバイと手を振ってた彼

それが彼の最後の姿になってしまったなんて…

こんなに早く逝ってしまうなんて…


電話がないから心配で電話でもしよう思いながら
日にちだけが過ぎていってしまった

私の悪いクセ

こんなことになるんだったら
思った時にすぐかければよかった




母の時もそうだったけど

身近な人は、なぜか「大丈夫!死なない」と
都合よく思い込んでしまってる

それとも、現実を見ようとせず
逃げてしまってるのか・・・



お付き合いしてる頃、こんな病気になってしまった私に

『俺より先に死ぬなよ』

『どう考えたって私が先に決まってるじゃん!』

そんなやり取りしたことがあった


なのに、根治を望める病気でも
彼は2年で逝ってしまった

一昔前は予後数年と言われた治ることのない病でも
私は12年も生きてこれた


いつ何が起こるか分からない

生きてることは当たり前じゃない


自分も病気になって
そのことに気付かされた


今もこうやって元気にいられてること

家族と共に笑って過ごせていられること

美味しいものを『美味しい~!』と
幸せを感じながら食べれること


まだまだ小さなコトでもいっぱいある

当たり前だったことが
本当はとても大切なことだったんだなと気付かされる


生きていられることに感謝




もし彼が生きてたら

今日、また1つ歳を重ねることができたのに・・・