あの時
私は 10歳だったのかなぁ
不思議なもので
命の終わりは
理解しつつも
肉体がそこにある限り
ふと
目を覚ますのではないかと
何度も……
何度も……
眠っているかのような
妹の顔を眺めていた……
もう 遠い昔なのに……
あの時の 一本の電話のベルの音さえ
記憶に残る
祖母が電話を取り
その姿を見ている私
子供ながらに 気づいた…
恥ずかしいから トイレの中で 神様にいっぱいお願いした………
でも ・・・
その時初めて
神様なんていないんだっ!!って 思っちゃった……
今でも 光景として残る
私の記憶
灰になってしまった時には
さすがに
理解に苦しんだ
人間が……
大事な人が……
こんな姿になってしまうのは どういうこと
……って
非現実的に感じる
でも
それで やっと死を受け入れることができた
もう
天国に行っちゃたんだなぁ~
……てね
あれから かなり長い年月が経つのだけど
笑った顔は すぐに 思い浮かぶんだね
その笑顔を思い浮かべると
こっちまで
微笑んでいるよ
今は悲しいけど
きっと
貴女のことも
そうなるんだろうなぁ
いつも こんな時には
どちらかというと
記憶が浅いはずの
母を思い出すことのほうが多いのに
今日は何故か
妹を思い出した
きっと
私のことも もっと思い出してよ~
…って
言ってんのかなぁ~
(^-^)