六本木ミッドタウン内のサントリー美術館へ。
入口に風鈴。
「風鈴彩祭」として、毎年(←たぶん)違う展示の仕方で、風鈴飾られてます。
(前記事、古いけどコチラ)
エスカレーター上がって…
2階にも。
有田焼、真鍮、江戸などなど…全15種類450個が館内に。
観に来たのはコチラ。
8月28日まで(16日以外の火・休)
19世紀後半~20世紀初め、欧州はアールヌーヴォーの時代。
エミール・ガレは、フランス東部ロレーヌ地方にて、ガラスや家具で独自表現。
ナポレオン3世の御用商人にもなった。
ガラス作品はなんだか見た目にも気持ち的にも重さを感じる。
造りは凄く凝ってるけど分厚いというか。
他国に隣接する場所柄、(一時ドイツ領になってしまった)
愛国心や他国への敵対心も作品に現れてるとの事。
花器や皿に使われてるモチーフが、紋章・十字・女神・海神…
驚いたのがイルカ。イルカをこんな風に描くか~…という感じ。
怪獣のようでした…(可愛くない…涙)
グロテスク装飾と言うそう。
一方、草花・昆虫モチーフも多く、デッサンは精密で繊細!
それがガラスになると、ドーン!って感じに仕上がってる不思議。
日本だったら、そのまま繊細さを追求しそうなんだけどなぁ。
また、パリ万博があった事もあり、日本・中国・イスラムの影響も受ける。
バッタやトンボ、鯉なども多く登場。
語学に長けていたガレ。
ガラス作品にモンテスキューなど文学者の一節や詩を刻んでるのが面白い。
ガラスの透明性をあえて消す技術の特許を取ったりもしているし…
ガラスの素材感を越えて別モノになっていってる感じ。
同行者と行ったのだけど…
花器や食器に蛾とかありえない!と気持ち悪がってました。
実用としてはたしかに(苦笑)
色合いのせいか、質感が重いからか、なんとなく全体的に受ける印象は暗いし…。
木の家具も少しあって、そちらは繊細な感じ。
(先に書いたようにデッサンも)
内面を現したいという想いが1つ1つに凝縮されてるような、独特な世界でした。
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芹沢友綺
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