つづきです。
浅草を後にして、上野へ。
まずはアメ横のオ~プンエア~で、
お腹満足後は、
上野公園内の国立科学博物館 へ。
インカ帝国展 観に行きました。
天空都市マチュピチュが発見されて100年。
マチュピチュは、ナスカの地上絵と合わせて前から行きたいと思ってる所の1つ。
展示は内容濃かったです。(注:長くなります)
出土した器などは、丸みがあって厚めで、動物モチーフなどが多く可愛い感じ。
だけどふと残酷。
後から従えた地域に送った器の模様が、切断した手足…。
簡略化された絵で、描き方は可愛いんだけど。
裏切るとこうなるぞ、という強い意思表示だとか。
儀式も…子供を生け贄として捧げていて、
チラシの像(左)は、生け贄に添えられた少女の像。
メインの展示物だけど、手の中に納まるくらい小さい。
この小ささに、いっそう子供感が出てる気がしてかわいそうになる…。
残酷に感じるけど…
高地という厳しい環境で、自然の恵みも恐さも強く意識していて、
一番大事なまっさら存在である子供を捧げたのだそう。
技術にも驚く。
紙も通さないキッチリ組まれた石垣にはもちろん、
開頭手術の痕が残る頭蓋骨がいくつかあったのにもビックリ。
13世紀に、そんな技術あるんだ…。
ミイラも数体展示されていて…頭を強打された痕跡があったり、
器の柄、動物モチーフの他に、人の頭部の絵柄も多い。
頭にまつわることが多くて…
やはり描き方は可愛い系だけど、ちょっとコワイ…。
あと、印象に残ったのは「キープ」という紐の記号。
紐の結び目が文字の代わり。
結び目がたくさん作られた紐が、束になってる。
税や給与を記録してるのは、方法として理解できる。
でもインカの歴史なども結び目で記録してるのが不思議。
こちらは解読されてない。
文字の方が楽そうなのに、わざと謎にしてるんじゃないかなんてSF妄想してしまう。
似たような記録法は他の国にもあり、
庶民の文字使用が禁止だった沖縄(琉球時代?もっと前?)でも存在したそう。
意外に近くにある共通点。
出土した織物の模様は、幾何学模様の羅列で親近感湧くような…
今、作られて目にするものと変わらない。
スペインに侵略されても、伝統は引き継がれたんだな~。
(植民地時代の出土品として、急に欧州っぽい人物画が登場しましたが)
祭も、インカの前身シカンの頃から行われて、現代も続いてる。
王座を神輿みたいな担ぎ方してるので、よく覚えています(笑)
(2009年に、やはり国立科学博物館 で
「特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン 」を観ました)
この記事のタイトル「ポーチつながり」と言うのは…
上野の前に浅草で用事ついでにポーチ(和)を新調したのですが、
そしたらこの展示で、ちょうど同じくらいの大きさのポーチがあって(笑)
こんな感じの出土品でした。
柄も用途も違うけど(高山病を予防する薬草を入れて持ち歩いたりする用)
ポーチ買った日にポーチ観るとは…と、自分的には面白かっただけでした(苦笑)
インカ帝国展、良かった!
展示数も多く、観やすく、地形の模型などもあり工夫されてました。
3Dメガネをかけて観る映像(15分)もあり、遺跡の中を飛び回って探索してる気分。
(混んでて立ち見だったから、映像につられてクラクラしたけど…)
ミュージアムショップは、観光のお土産屋みたいに色々売っていて、
中でもケーナという縦笛が気になりました。
思わず買いそうになったけど、いつか現地で買おうと思い、買うの止めました。
2つの神社への参道。
花園稲荷の方は小さな社殿が立ち並んでいました。
(狭い中に人多く撮れず)
こちらは病気平癒・健康祈願、合格祈願との事。
お、祭ある。
大きな神輿もあった。
昭和初期の千貫神輿。重そう。
これが出るのは3年に1度ってことは…来年!
時間の都合上、上野でも温泉に後ろ髪引かれつつ帰宅しました。
芹沢友綺
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