7月10日(火)

トルコ5日目。

6時半起き。朝の風が冷たい。

 

元気な人達は、朝4時出発で、気球でカッパドキアを眺めるツアーに行ってる。

私も元気だったら絶対行ったけど、さすがに今回は諦めた。

 

8:45出発。

まずウチヒサールと言う展望ポイントへ。

お土産屋さんが並ぶ他、ラクダが観光客を乗せようと出勤してくる(有料)。

ラクダはエジプトで乗ったからいいや。

それに、フランスパン(なぜフランスパン?)を何本もガブガブ食べる様子が

ちょっとキツかった…。

いや、ラクダは悪くない。

具合が悪い自分が悪いんです、ハイ。

 

 

さて観光か、と思いきや、絨毯屋へ連れてかれる。

母は「絨毯は買わないからね!」と何度も言ってくる。

欲しいとは一言も言ってないけど…?

織ってる所を見学&説明を受ける。

 

最初は「エジプトでも見たし~」とあなどっていた私。

エジプトでは子供が数人がかりで織ってたけど、

ここでは、一人が一つ、毎日付っきりで何ヶ月もかけて織ってるそう。

織り方が他の国とは違う、と店長。

 

蚕から絹の糸を紡ぐデモンストレーションを見て、

機械織りとか、トルコじゃない物を見させられた後…

 

手織りのトルコ絨毯が次々に登場。

す~~ごい綺麗!繊細さが全然違う!

あなどっててスミマセンでした!

売り込みの手法に飲み込まれた訳じゃないよ。

本当~~に美しいのよ。

 

草木染めの物もあって、色合いもいい。

模様も、幾何学とかより草花モチーフが多い。(やっぱり花柄=天国だから?)

特にシルクの美しさったら…!

上品な艶感…それに角度を変えると色の濃淡が変わる。

も~すっごい欲しいぃぃ~~!

人生の中で、絨毯が欲しくなる時が来るとは思わなかったわ。

母の「買わないからね!」は、何か予感があっての釘刺しだったのか!?
 

小さいモノは壁にかけたり(タペストリー風?)、額に入れて飾ったりしてある。

あぁ~~家の小窓に飾りたい~~。

が…お値段…玄関マット極小の大きさで9万円(シルク)。

シルクじゃなくても、座布団大で3万円。

部屋に敷く大きさとなれば、そりゃぁもう…ン十万、ン百万。

アラブのお金持ちと結婚したら、絨毯に理解がありそうだ、買ってくれるに違いない…。

絨毯に目がくらんで妄想しました。

 

 

次は観光。

カイマクル地下都市の見学。

キリスト教徒が迫害から逃れる為に作った地下都市。

カッパドキアには300以上あるそうだけど、

イタリアにも洞窟住居あったし、どうもここはイタリアとリンクする。


中は地下何階もあって、細~い通路や階段を辿っていく。

小部屋大部屋、礼拝所、食料庫、ワイン貯蔵庫、台所、トイレなど、

無数に掘られてて、迷路みたい。

冒険物の映画に出てきそう。

 

4000~5000人が住めたと言うから、巨大です。

どの遺跡も体にこたえます…。

 

 

そして昼食。

洞窟レストラン。



「トルコ壷焼き料理」なんだけど、豆スープが壷に入ってるだけなような…。



それから肉料理。たぶん羊。

羊に慣れ過ぎちゃって、クセとかあまりもう感じない。

 

 

昼食後、ギョレメ野外博物館へ。

岩の中に造られた教会が、約30集まってる谷。

それを保存して、博物館としている。

 

一番気温が高い時間帯に、野外(日陰ナシ)。

岩の中、1つ1つ出たり入ったり…。

教会数箇所しか見てないけど、息切れしっぱなしでした。

 



教会入口。



中は壁・天井にフレスコ画が。

キリストの一生や、弟子、天使などが描かれている。

9~12世紀の物だけど、色もよく残ってる。

 

 

今日は長時間のバス移動はないけど、寄る所が多い。
トルコ石の店へ連れていかれる。

どこもかしこも流暢な日本語で説明ですな。

嘘物と本物見分け方や、いくつかの種類の石を紹介され、

またもや店員が客の数だけ、いやそれ以上出てくる。

ワラワラワラ。

 

けど…あれっ?私にだけ店員が付かない。

他は全員に付いてるのに、私だけほっとかれてる。

え、そんなボロっちい格好してる訳じゃないんだけど。

お金なさそうに見えたのか、よっぽど子供に見えたのか…。

いずれにしろ嬉しくない。

(母はしきりに「将来はお嬢さんに」と勧められてた。

もうとっくに゛将来゛になってると思うけど…。)

 

ま、ン十万からのこの店じゃ、そりゃぁ買えないけどさ~。

後で、知人が、トルコ産は希少価値で高いと教えてくれました。

だから高かったんだ。

トルコ産トルコ石の店だったもん。

ペルシャ産の石は安くて、でも隅っこに少ししか置いてなかった。

 

 

ようやくホテルへ…いや、まだだった。

次は、今も実際に人が暮らしてる洞窟住居を訪問。

中は遺跡同様、ヒンヤリ。

掘った形がそのまま部屋になってる。

壁沿いは、長椅子や棚状に掘られてたり。

窓からはカッパドキアの風景一望。

 

このお宅が用意してくれたチャイを頂く。

これでいくらの収入になるんだろ、

なんて思ってしまったのも具合が悪いせい、と言う事で…(違)。

 

 

さらに立ち寄り。

帽子をかぶったような形の岩のポイントへ。

ここだな~、よくガイドブックに載ってるのは。

ほんっとぉ~~に自然の産物なのかなぁ~~?

鳥が出入りしたりして、のどか。

 

 

やっとホテルへ。

でもしばらくして、また出発。

ダンスショーのレストランへ。

昨日コンヤ市で見学したメヴラーナの踊り。

最初は黒い服(死を意味する)で、それを脱いでクルクル回る。

旋回しながら無我の境地になって、神と一体化しようとするものだそう。

確かにこれはハイになりそうだ。ちょっとやってみたい。



他にコサックダンスみたいな踊り。

(ストーリー仕立ての場面も。)



ベリーダンス。

6人出てきた時は、けっこう上手い下手が分かってしまった。

 

踊りの合間に料理が運ばれてくるんだけど、

時間が無いもんだから、ボーイさんに奥にまわすように指示される。

コース料理を客全員でバケツリレー的な…。

 

ここは飲み放題で、トルコのお酒も出てきた。

ブドウとアニスで出来た45度の酒。

これはやっぱり味見しなきゃでしょう。

(飲む気になったって事は、体調回復のきざしかも?)

 

水で割ると透明が白く濁る。

ほんのり甘くて、意外と飲みやすい。

もう一杯自分で作ってたら、ツアー参加者の一人に「えっ!?」って見られた。

そんな驚かなくても…。

泡盛とか普段飲むってば。

 

気持ちは少し元気に。

けど夜、咳がヒドくなった。酒療法も効かないのか…!?