続いて南西へ20キロ。マテーラへ。

傾斜地の岩を削って作られた洞窟住居、サッシの町。旧石器時代からの洞窟生活は、約千年前まで変わらなかったそうで、実際に見るとかなりの衝撃。本当に洞窟なんだから。

 

  

 

その後、封建体制の下で、教会や貴族の家が高台に拡大。崖っぷちの教会は見ごたえ有り。労働者、農民は人口増加によって住居を増築、との事。なるほど、高台の方は装飾的な建物が多いけど、どこからが家で、どこからが岩?というような地区も…。

 

見学用の住居に入ると、光の入り口は一つ。天井は当たり前だけど岩。家畜と同居のワンルーム。

衛生面や経済が悪化し、荒廃した時期もあったそう。

 

実際、重過ぎる歴史のせいなのか、建築的に珍しい、なんて気軽に思えない空気感。世界遺産に指定された現在は、空いてる住居に職人を誘致して観光化を目指してるらしいけど、ちょっとまだまだな気配。でも将来、もっと活気が出れば面白くなりそう。

 

アーチがかかった、迷路のような階段の小道は好き。映画、メル・ギブソンの「パッション」は、ここで撮影されたそうです。

 

ナポリへ戻り、ホテルで遅い夕食。野菜スープが美味しい~。そして待ってました、肉!毎回メインが魚だったから久々。ちょっと高いかな~と思いつつ注文したワインも、なかなかいい感じ。いつもビール味見させてもらってるのでお返し。デザートは…絶対出てるんだけど、もはや記憶に無し。おいしいデザート食べたいんだけどな…。