24 本当は大好きだった | 読むカウンセリング

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親からの虐待、両親の蒸発、いじめ、不登校、対人恐怖症、うつ、母の死は私のせいという罪の意識から解き放たれた心理カウンセラーが、自ら体験した心の癒し方をお伝えします。

うつの体験を通して

母の苦しみを理解できたことは

私にとっては素晴らしいことでした。

 

母への恨みから

解き放たれることができたからです。

 

 

 

でも

良いことだけではありませんでした。

 

 

 

母の抱えていた苦しみに気づいたことで

これまで私が

母にしてきた仕打ちについて

 

猛烈に罪の意識を感じるように

なってしまったからです。

 

 

 

苦しみを抱えていた母に

なんて酷いことを

してしまったんだろう・・・

 

なんて酷いことを

言ってしまったんだろう・・・

 

 

 

その時に

気づいたことがありました。

 

なぜあれほど母を嫌っていたのか。

 

 

 

それは

母から嫌われていると

思い込んでいたから。

 

母から嫌われていることに

耐えられなかったから。

 

母を嫌うことでしか

自分を維持できなかったから。

 

 

 

本当は母から

嫌われていた訳ではないと

理解してしまった今

 

自分の本当の気持ちが

マグマのように湧き上がってきました。

 

 

 

母のことを

本当は大好きだった。

 

 

 

大好きだったからこそ

憎むしかなかった・・・

 

大好きだったからこそ

恨むしかなかったんだ・・・

 

 

 

そう気づいた時

私は声をあげて子供のように泣いたのです。

 

 

 

つづく