花ってこんなにも
美しいものだったのか・・・
あの時の私は
世界に色が戻ってきたように
感じたのですが
もしかすると
物心ついたときから
私の世界の色は失われていたのかも
しれません。
なぜなら
その時に見た花々は
どれも初めて見るような美しい光彩を
放っていたからです。
私の心は幼い頃からずっと
怖れや不安や焦り
劣等感や罪悪感に包まれていて
何も本当には
見えていなかったのかもしれません。
情けない自分では
絶対にダメだと思っていた。
こんな自分は
絶対に隠さなければいけないと
思っていた。
隠すことに限界が来て
最も隠したかった自分を
妻の目の前にさらけ出してしまった。
そして
最も隠したかった自分
最も避けていた自分
最も否定していた自分が
妻に受け入れられ
妻から許された時
私を覆っていた私は砕け
そこには何も覆い隠してなどいない
素の私が現れたのです。
素の私が見た花は
素の花の姿のまま
素晴らしい光を放っていたのです。
つづく