154 電車の話
人との関わり方について
影響を受けた話を
紹介したいと思います。
ある電車での話です。
ある駅で、電車に
中年のおじさんが乗り込みました。
おじさんは席に座りたかったのですが
あいにく席はほとんど空いていません。
やっと見つけた空席は
一人分もない小さな隙間でした。
おじさんはその席に
無理やり尻をねじ込んで座ったのです。
無理やり入られた両隣の席には
迷惑そうにしている
中年のおじさん二人が座っていました。
おじさん二人は
無理やり入ってきたおじさんが
許せなかったらしく
自分の座っていた場所から
絶対に動こうとしませんでした。
そのために割り込んだおじさんは
とても窮屈そうに座っていたのです。
三人のおじさんはお互いに
意地になっていました。
自分が座った場所を退くものか!
他に空席ができてきても
お互いに席を譲ろうとはしなかったのです。
そしていつの間にか
ガラガラになった電車には
3人のおじさんが
仲良さそうにくっつきあって
座っていたのです。
私はこの話を最初に知った時
何て滑稽な人達だと思いました。
意地を張らずに
嫌な人と関わらずに
自分が引けばいいのに・・・
そう思えたのです。
ただ・・・
私はこのおじさん達のことを
笑っていられるだろうか、と
後から思いました。
自分にとって嫌な人や嫌なことを
ずっと考え続けていないだろうか・・・
このおじさん達と同じように
意地になって、こだわって
そのことばかりを考え続けて
いないだろうか・・・
いくらでも別のことができるのに
そのことだけに
囚われてはいないだろうか・・・
電車の話は
こうして私に気づきを与えて
くれたのです。