331 怒りの根っこ | 読むカウンセリング

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親からの虐待、両親の蒸発、いじめ、不登校、対人恐怖症、うつ、母の死は私のせいという罪の意識から解き放たれた心理カウンセラーが、自ら体験した心の癒し方をお伝えします。

初めての方へ

この物語は
トラウマ(心の傷)に関するカウンセリング
テーマにした架空のお話です。
まずは、プロローグからお読みくださいね。


――


331 怒りの根っこ


「あなたの素が晴れる前は
 苦しみを感じていて

 その苦しみは
 殺されるかもしれないという
 怖れから来ていたということですね」

「そうです」

「その次に何を感じたのですか」

「その次は・・・そう!
 怒りです。
 僕は物凄く怒っていたんです。

 何で自分が
 殺されなければいけないのか。
 何で自分を殺そうとするのか。

 絶対に許せない。
 逆に殺してやるというような殺意に
 飲み込まれたというか・・・」

あっ!
僕は心の中で叫んでいた。

この怒り、この殺意こそ
これまで僕が感じてきた怒りの根っこ
だったんだ・・・

昔、自分が怖くなるほど
深夜の公園の車の中で叫んだ時

カウンセリングの中で
自分が狂ってしまったと感じた時

根底にあったのは
この時の怒りだったんだ!
 
僕は本当は
生まれた時からずっと怒っていたんだ。

そして、その怒りを
ずっと押し殺していたんだ・・・


僕はこれまで
どこかで自分はおかしいと思っていた。

自分の中にある
醜くてどす黒いものを忌み嫌ってきた。

なぜもっと優しく穏やかになれないのかと
自分を責めてきた。

でも、そんな必要はなかった。
僕は狂ってなどいなかった。

ただ、自分が怒っているのを
忘れていただけだったんだ。