277 動物脳と植物脳 | 読むカウンセリング

読むカウンセリング

親からの虐待、両親の蒸発、いじめ、不登校、対人恐怖症、うつ、母の死は私のせいという罪の意識から解き放たれた心理カウンセラーが、自ら体験した心の癒し方をお伝えします。

初めての方へ

この物語は
トラウマ(心の傷)に関するカウンセリング
テーマにした架空のお話です。
まずは、プロローグからお読みくださいね。


――


277 動物の脳、植物の脳


「先生、なぜ人は自分自身に
 冷たい眼差しを向けたり
 するんですか?」

「あなたは、なぜだと思いますか」

「やっぱり、過去の経験でしょうか・・・」

「そうですね。
 生まれてからこれまでの間
 あなたが周りから
 どう見られてきたのか

 特に、幼い頃に大切な人から
 どのように見られてきたのかによって
 自分自身の見方は
 大きく変わってくるでしょう。

 それは脳の発育にも
 関係しているのです。

 これまで、脳については
 爬虫類脳や哺乳類脳など
 動物に例えて説明をしてきました。

 でも脳の構造を細かく見ていくと
 植物とそっくりな特徴があるのです」

「植物にそっくり?」

「植物は一度根を張ると
 その場所から動くことはできません。
 実は人にも同じような特徴があるのです」

「何ですか?」

「自分に対しての考え方が根を張ると
 その考えから動くことができなるなる
 のです」

「なぜ、そんなことが起こるんですか?」

「植物の根の張り方と
 脳の根の張り方が
 とても似ているからです。

 脳にはニューロンと呼ばれる
 神経細胞が1400億個前後あると
 言われています。

 そして、それぞれの神経細胞から
 1個につき1万本の根っこがでていて
 近くの神経細胞とつながっています。

 その根っこのつながりに
 電気が流れることで
 私たちは考えたり
 感じたりしているのです。

 つまり、一度脳のネットワーク
 ができてしまうと
 同じような場所に電気が流れるので

 どうしても同じように考えたり
 感じたりしてしまうのです」