212 魂の存在 | 読むカウンセリング

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親からの虐待、両親の蒸発、いじめ、不登校、対人恐怖症、うつ、母の死は私のせいという罪の意識から解き放たれた心理カウンセラーが、自ら体験した心の癒し方をお伝えします。

初めての方へ

この物語は
トラウマ(心の傷)に関するカウンセリング
テーマにした架空のお話です。
まずは、プロローグからお読みくださいね。


――


212 魂の存在



「じゃあ先生は魂の存在を
 信じていないんですか?」

「あなたの言う魂とは
 どういったもののことですか」

「体の中に魂があるというか
 人が死ぬとそこから魂が抜け出て

 次の生へ転生して
 輪廻を繰り返していくものの
 ことです」

「自分という存在が抜け出て
 転生していくということですか」

「そうです」

「それを魂というなら
 私は信じていませんね。

 そもそも私は、自分という存在は
 先ほどもお話ししたように
 命を守るプログラムのような
 ものだと思っています。

 自分が体を捨てて
 転生を繰り返すのではなく

 命が自分というプログラムを捨てて
 転生を繰り返しているというのが
 本当のように感じています」

「先生の言う事が本当なら
 僕は自分がとてもちっぽけな
 もののように感じます」

「そうですね。自分を使い捨ての
 プログラムと見れば
 そうかもしれません。

 でも、この視点に立てたとしたら
 どうでしょうか」

そういうとカウンセラーは
ホワイトボードに文字を書いた。

――

私=命=魂

――

「これって・・・」

これまでの話の流れと
全く違うメッセージに
僕は戸惑うしかなかった。