こんにちは
一瞬でもママになれた、さりママです
前回のお話はこちら
主人の実家に帰ると
お義母様が出迎えてくださいました
『大変だったねー』
「このようなことになってしまい
申し訳ありません」
『こんなことが起こるんだねー
次男の嫁も流産してたみたいで
同じ病気だったみたい』
新しい仏花をお義母様が用意してくださり
仏壇の前に座布団を用意し
その上にミニさりむちゅをそっとのせました
お義母様も孫の顔を見てくださりました
『こんなにしっかりしているんだねー』
鈴を主人に鳴らしてもらって
ご先祖様にご報告
「〇〇家の子孫を
この度は増やせなくてごめんなさい
これからこの子のことを
そちらで面倒を見ていただくこととなります
どうか宜しくお願いいたします」
むちゅパパは、
『お祖父ちゃんや曾祖母ちゃんとかに
きっと可愛がってもらえるよ
だってさりママと俺の子だから
可愛くって仕方ないでしょう』
そうだといいなー
葬儀屋さんが到着し
お悔やみのお言葉と
さりママの体への気遣いのお言葉ををいただき
『まずは確認をさせていただきますね』
合掌してから
小さなお棺を開けて
お布団をはずして
ミニさりむちゅが腐敗しないように
ドライアイスの量を決める
持ってきたのが大きすぎたため
一度小さいのを持ってくるというのとになった
『あと
とても長い歴史お付き合いのある
菩提寺さんがいるから
そこの住職にお経を上げてもらってから
火葬という流れが良いのではと思います
菩提寺さんにご連絡して都合の良い日に来てもらってください
それに合わせて火葬場を予約しますので
お花は
今の時期に咲いてる
華やかな色のもので
花束を5つが入ってるこのプランの物で
作らせますね
死亡届出してきてもらわないと
火葬許可証貰えないからね
でも
今はお気持ちもお体もお辛いでしょうから
明日でも大丈夫かとおもいますが
どうされますか?』
流石プロですね
主人とその日のうちに届け出を出すことにしました
体が思うように動かず
座るのも立つのも辛い中
それでも我が子の事だからと
主人に無理を言って一緒に行きました
私の状態では手続きが難しいと判断し
全て主人がしてくれました
病院の資料では
4mを超えた赤ちゃんは
出産届と死亡届を
同時に出すと言うように書かれてた
気がしたけれど
22w未満の流産
母子内で胎児の死亡確認がされた場合は
死産届だけだそうです
戸籍には残れなかったけれど
ミニさりむちゅは居たよ
という届け出はできたんだなと思いました
すぐ横には生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた
出生届を出しに来たご家族がいました
赤ちゃんがこの世に生まれたことは
とても良いことだけれど
今はごめんなさい
見ているとどうしても辛いです
なぜうちの子は生まれなかったのかを
考えずに入られません
その方たちにバレないように
少し離れた席に座って
主人に顔を埋めて少しだけ
泣きました
できることなら会いたかったし
順調に育っていれば
何ヶ月か後には
あの姿は私たちだったんだと
まだまだ我が子を失った悲しみが消えることはなく
少し街に出るのが怖くなりそうでした
届け出を無事に終え
家に戻ると
また葬儀屋さんがお花とともに来てくれました
お棺にドライアイスを入れてくれ
お花もセッティングしてくれて
小さいけれど
ミニさりむちゅをお見送りする場が
出来上がりました
病院で買った無添加のクッキーを備えて
夜もご飯をお供えし
お家にいる間は
食べさせてあげたかった物を
たくさん食べさせてあげようと思いました
明日は朝から住職にお経を上げてもらい
その次の日に火葬することになりました
2日間はお家で過ごせるので
夜は
むちゅぱぱとさりママと
ミニさりむちゅの
家族3人水入らず出
仏間で過ごせることとなり
幸せでした
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