去年、私が勤めている会社が私のいる現場(病院)から撤退することになり、私は新しくそこに入る会社に移籍することになりました。


その、撤退した会社の社長というのが、まさにおウ◯コ人でした。



イヤな人ではありません。


パワハラもないし穏やかだし面倒見もいい。


学生時代は頭が良かったらしく、いい大学出身で英語も喋れるような人なんだとか。


奥さんの実家がお金持ちで、そもそもその会社は奥さんのお母さん?お父さん?が立ち上げたとか何とか。



でも、おウ◯コ人。



取引先の人にはとにかく頭を下げる。へこへこする、へーこらする。


それはそれは犬とか下僕という言葉がぴったりなほど。


これが↑◯◯するから嫌わないで下さい。認めて下さい。居場所を下さい。という、自分を差し出すからください系です。


どんなに利益がなかろうと、どんなに人手が足りなかろうと、取引先からやってくれと言われたらやります。


だからどんどん仕事は増えます。


取引先からしたら便利だからね。



さらに、どんなに仕事をやらない子(正社員希望で入ってくる若い男の子)にも、住む場所を与え、社用車を与え、スマホを与え、ご飯を食べさせてやり、遊びに連れて行きます。


もちろん男の子たちはそれを目当てに社長社長とついていきます。


でも、仕事はしません。社長がいるところではやるけど、私がいる現場なんかではいっさいやりません。そしてクレームが入ります。


でも、社長はその子たちに社長社長と言ってついて来て欲しいが故に、その子たちを怒りません。クビにしません。


↑これも、形を変えた◯◯するから嫌わないで下さい。認めて下さい。居場所を下さい。という、自分を差し出すからください系。



でも、その裏では取引先の人や若い男の子たちの不満を言います。



普通あれはこうだろ。


常識的に考えたらこうだろ。


あれはないわ。



など。



これは、相手を下げることによって、自分を上げているだけです。


そういうことを言っていれば、自分はあいつらとは違う。自分はこういうことに気づいているんだ。分かっているんだ。それでも敢えて色々やっているんだ。自分はすごいんだ。できるんだ。と、思える。思ってもらえる(と、思っている)。



前提に自分はこのままではダメなんだ。っていうのがあるから、そういう言動になる。おウ◯コ行動になる。


自分はこのままではだめなんだ。だからこうするね。こうするね。ってなる。


そしてその前提ですべてをやるから、どんどんその前提が膨らんでいく。


行動は動機を強くしていく。



おウ◯コ人には、びっくりするぐらい悪い人もいるけど、びっくりするぐらい良い人(に、見える人)も普通にたくさんいたりします。


これだけしても本当に欲しい愛や承認は手に入らない。


残るのは疲労と虚しさですね。