『王様と私』My初日をFC貸切公演で観劇してきました 





開演ベルが鳴り、流れるオーバチュアでドキドキと期待が高まったところで、幕が開く! 

まさにグランドミュージカル! 

やっぱり大好きです 



そこからは、もうそれはそれは楽しく、でも考えさせられ、そこから気づきもある作品でした 



前評判どおりキャストの皆様のパフォーマンスが素晴らしく、お衣装もセットもオーケストラも、期待を上回る見応え・聞き応えがあり、目も耳も心も幸せに満たされました 




実は『王様と私』の映画も過去のミュージカル作品も観ていないので、ストーリーや解釈の違いは分からなかったのですが、東洋と西洋の違いが優劣ではなく、違いとして描かれていたと思います 



だからこそアンナ先生と子どもたち王妃たちが歌う「Getting to Know You」が沁みました 





北村一輝さんは本当に王様 

存在感があり声に威厳があり、絶対的な立場で統治する者の孤独と苦悩と苛立ち、ふとした仕草や眼差しに子どもたちへの想い伝わってきて、さすがだと思いました 


お歌は、ミュージカルっぽい歌い方ではなかったけれど、声が通るしまさに台詞のように歌っておられるので、むしろとても素敵でした 


頑固だし王様だから、アンナ先生の言うことが科学的に理に適っていると分かっていても、前言撤回や謝ることはできないけれど、心の中ではごめんと思っていることが感じられて、かっこいい王様なのに、とっても可愛かったです 




タプティムの朝月希和さん、久しぶりにひらめちゃんの澄み切った歌声を聴くことができて、アリアはとにかく感動 


誰よりも滑らかな摺り足で移動する様子が目を引きました 

これはタプティムの出自の違いを表しているということなのでしょうか? 



ルンタの竹内將人さんとのデュエットもとっても素敵で涙が溢れました 




チャン王妃の木村花代さん、初めて拝見しましたが、もうお歌がとっても素敵で、立ち居振る舞いや発する台詞の声から、お妃たちと王子も含めた全ての子どもたちのことを包み込む大きな愛の存在だと感じました 

そして誰よりも王様を愛しているんだなと感じました 

だからこの人がシャムの王宮を支えているんだと思いました 



子どもたちが、わらわらっとアンナ先生に駆け寄る様子なんて、もう反則級の可愛らしさ! 

そりゃアンナ先生も大好きになるはずです 


明日海りおさんもFCのオンラインイベントで、子役さんがちがしっかりしているしお稽古もちゃんとするし芸達者だしとにかく可愛らしいと、絶賛されていましたもんね 





昨日はドラゴンチームでした 

最後の場面、チュラロンコン王子の前田武蔵さんが堂々と宣言されていて、新しい時代の切り開く覚悟を感じました 




アンナ先生は契約に拘ります 

それは西洋的価値観を象徴していると思いますが、アンナ先生が約束(契約)を守らないことは「名誉を重んじない」ということを言っていたことで、気づいたことがあります 


その名誉というのは、相手の名誉ではなく、自分が言い出したことを有耶無耶にすることで、自分で自分の名誉を軽んじるということなんだな、と思ったのです 


アンナ先生は、何より自分を大切にすることを重んじています 

王妃たちに出会った時に男性と女性は同じ価値があると伝えることもそうだし、お辞儀はずっとカーテシーをしていたのも自分自身の生まれ育った背景を大切にしているからだと思いました(西洋文化が優れているという意図は全くないと思います) 


約束を守れない人が信頼を失う理由には、自分で自分を蔑ろにする人を、他者が信頼できないという側面があったんだと気づいたのです 




まだ大阪公演は残っていますが、明日海さんと北村さんで再演して欲しいなぁ 

超絶お忙しいお二人だから、やっぱり難しいかなぁ…




最高過ぎた明日海りおさんについては、別に書きたいと思います





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