おはようございます。りょうきです。
ちょっと英語の授業しましょうか。私は英語の先生ですので(笑)。
京都大の英作文をやってみます。よかったら以降の解説を見ないで一度やってみて。
それじゃ、どうぞ。
問)次の文章を英訳せよ
自然科学の知識なども、解明し、わかってしまうことによって、対象をつまらなくするものだと思うのは、間違いである。自然界のことは、解明されればされるほど、不思議さが増すばかりなのだ。
********* ここから解説 **********
英語としては、「〜されればされるほど」ができるかですね。
そして、2文目は、1文目の理由になってます。つまり:
自然科学の知識なども、解明し、わかってしまうことによって、対象をつまらなくするものだと思うのは、間違いである。なぜなら、自然界のことは、解明されればされるほど、不思議さが増すばかりなのだから。
という趣旨です。だから途中にbecauseが必要です。これは自分の判断で入れます。
ということで、訳します。
It is wrong that your revelation or understanding of natural science deprives you of your primary interest in what you have just learned, because the more things you reveal in science, the more mysterious it will be.
とか。ここまででも十分なんだけど。
こ こ か ら が 京 大 で す。
日本語をよーく考えます。ちょっとおかしいのがわかりますか。
要するに:
「あることに興味が湧いて、調べて、わかって、はい解決。これはもう終了」
…というのは、実はおかしいよ。だって理科は、本来そんな簡単に答えが出るはずないから!
ということですよね。
例えば数学が苦手な子が、東大数学の問題を解いて、できた、はい終わりとしていた。
…そいつ絶対その問題間違えてるよね(笑)。
東大数学ってそんなにちょろいもんじゃないし、そいつは数学が怪しいわけだし。
この問題も同じことです。
「理科のある事象を調べて、はい終わりってのは逆におかしい。
理科って、というか自然って、そんなに単純なものじゃないはずだし、そもそも人間って大したアタマでもなんでもないし。」
…問題文の趣旨は、こういうことのはずです。
ということは、問題文で「解明」とはいってるものの、実は「解明したつもり」に過ぎないわけで、本当は掘り下げれば下げるほど深みにはまるはず。
つまりその「解明」は、ちゃんちゃらおかしい。「解明」じゃなくて「解明(笑)」です。
では、その「解明(笑)」を英語で表現しましょう。簡単です。
It is wrong that your “revelation” or “understanding” of natural science deprives you of your primary interest in what you have learned, because the more things you “reveal” in science, the more mysterious it will be.
“ ”をつけました。これで(笑)の感じが出ます。
これでやっとおしまいです。英語力だけじゃないね。深いね。
その昔、神戸大の英作文で「英語を勉強する前に、日本語ができてないと意味がない」みたいな趣旨の文章が出ました。こういうことなんでしょうかね。
ていうか、問題文が大学からのメッセージに見えて仕方ないのは、私だけか?
やっぱり、わかってるつもりで一番わかってないのは、自分の国の言葉なのかもね(笑)。
良き週末をどうぞ(^^)