自傷行為 ー人から人への連鎖ー(中編) | Remedy*

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精神病と共に生きる「私の生きづらさ」

私は基本的に、大っぴらにリストカットなどの自傷行為の写真を公開することに賛成はできない。
それは、二次被害を招きかねないからだ。


私自身、初めてリストカットをするようになったきっかけは、とあるサイトだったからだ。
そこには、こう書かれていた。

「音が音によって掻き消されるように、心の傷も身体に傷をつけることで、調和するのです」

その言葉通り、心に傷があるときは、リストカットをすることによって気分がすっきりするようになったし、人から心配されるようになって、虚しいかな嬉しくもなった。
まさしく、それは境界性人格障害の症状の一種だったと思う。

ただ、また別のサイトには、リストカットなどの自傷行為の写真を大っぴらに公開することに反対意見もあった。
それを見てからは、世の中にはそれらを不快に思う人がいることを知り、私自身も夏でも外出するときはアームウォーマーなどを着用するように心がけた。



しかし、先日、とあるSNSサイトの精神疾患者である友人がリストカットの傷の写真を大っぴらに公開していた為、本人にあまり差し障りのないように心がけて注意のコメントをした。
その後、友人は写真をすぐに削除していた。
(尚且つその友人は大量服薬していることも公開している)

そして今週の8日に至るのだが、私は特に理由もなく(とは言うものの、そのときの記憶が曖昧なので覚えてないが、おそらく急に不安に襲われた為)、いつの間にか大量服薬をし、自傷行為をしていた。



つまり、今日のリストカットの一件は、自分の反対意見を棚にあげて置いて、自分の意識とは無関係に前述の記事にもある通り私は彼をを傷つける行為に及んだのだ。



そして、私の8日の一件の直後、私は同じSNSサイトの別の精神疾患者である友人に、私がODと自傷行為をしたことを伝えると、その日の夜くらいにその友人もODをしたと公開していた。

私は、これは"精神疾患者の連鎖"なのではないかと思い込み、謝罪の意も込めてコメントしたが、写真自体も削除されていた。

二人とも今は無事らしく、それが唯一の不幸中の幸いだ。



日本流行語大賞などがあるように、"流行"というものはウイルスのように人から人へ感染のごとく伝わっていく。

その流行に乗っかるかどうかは人それぞれだけど、"流行となったものの意味自体は知らなくても、興味本位で流行に手をつけて染まっていく人々がいる"ということも確かであり、結局のところ"精神疾患者の連鎖"もそれと似たようなものなのではないかなと私は思った。

しかし、必ずしも精神疾患者だけの間でしか連鎖が起こり得ないという確証はないので、はっきりと一つの意見にまとめることはできないことが、不甲斐ないとも思う。




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