卓上用「ポン菓子機」で女性の需要開拓 ポン菓子機販売 | pooh-blog

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卓上用「ポン菓子機」

販売で女性の需要開拓

 お米など穀類や豆類を機械に投入して、高圧力をかけると約10倍にふくらんだ菓子に変身する「ポン菓子」製造機の開発に取り組むポン菓子機販売(東京都荒川区)が、卓上に置ける小型タイプの製品開発を進めている。女性が家庭で利用することを想定、新たな市場の開拓に意欲を示している。
 ポン菓子機は、ガスで10気圧程度の圧力をかけ、釜の中の穀類などを爆発させ、ポップコーンのようにふくらませる機械だ。戦後すぐに開発され、今でも全国各地の秋祭り会場などでの引き合いが多い。
 同社は機械を幅広い層に普及させるため小型化を追求。室内で使える小型機は1年に40~50台程度売れるまで定着させた。技術を応用した、焼きぐり機やせんべい機などアイデア製品も投入している。
 現在取り組んでいるのは、卓上に置けるポン菓子機の開発。スプーン3杯程度の少量の穀類などを膨らませたものを、シリアル感覚で、味わう女性などの需要を想定している。
 従来はガスで圧力をかけるが、開発中の機械は、電気を使う予定。価格は、10万円台を想定し、現在、コストダウンを進めている。外観などのデザイン性も高め「生活に入り込んでいければおもしろい」(吉村文明代表)と期待を寄せる。
 吉村代表は、起業する以前は、30年以上小学校で教鞭(きょうべん)をとってきた。現在の学校教育の現場で実験の時間が少なく、子供の理科離れに危機感を持つ。「ポン菓子機は、物理や生物などの教材にも活用できる」とし、教育機関での普及にも力を入れたい考えだ。 

 ポン菓子機は、一過性ではなく、息の長い製品に今後も育てていき、「次世代に継いでいくことが重要」と意気込む。
 ポン菓子機には、少量の原料が膨らむことで満腹感が得られるため、発展途上国からも引き合いがあるという。現在は大がかりな海外展開までは考えていないが、今後、活用してもらえる方法を検討するという。