楠木正成の生き方が教えるもの…という題名で書かれた文章を見ました。
大河ドラマ太平記の時にその名前を知ったぐらいで、どんな武将だったのかも何も知りませんでした。
学生時代教科書で学んだであろう歴史は、ほとんど頭に入っていません。
大人になって、親になって、世の中のことや先人の生き方に関心が沸くようになってから、自分が学ぶことによって初めて、記憶に少しずつ留まるようになりました。
少しご紹介しますと…
先の大戦後、日本はたくさんの大切なものを失いました。
その一つは「修身」の授業であり、そこで教えられていた立派な日本人の存在です。
昭和20年12月31日、GHQは日本政府に「修身、日本歴史及び地理に関する件」という指令を出し、「修身」と「日本歴史」「地理」の授業を停止。
さらには教科書を回収し、製紙の原料としました。その量、11250トンにものぼりました。
国のために戦う姿勢はどの国でも見られることですが、
“ここまで献身的に尽くす民族は見たことがない”“日本人が二度とアメリカに歯向かえないよう、祖国を愛し、皇室を敬い、公に尽くす精神を根絶やしにするためにはどうしたらいいか”。
アメリカは戦前から占領を前提に民族学者などに日本の国柄を研究させていました。そして占領後は、教育とマスメディアを押さえ、情報操作を行いました。
例えば「我が国」という言葉の使用を禁止し、祖国へのアイデンティティを奪いました。
この流れは現在もつづき、いま多くの日本人が日本を「この国」と呼んでいます。
「この国」となると非常に傍観的になります。
約七年におよぶ占領期間中、日本人は“アメリカにとって都合のいい情報”を与えられ、逆に都合の悪い情報は遮断され、その結果、まるで麻酔から覚めたら別人になったように、戦前とはまったく違う日本人になってしまいました。
そして“アメリカのおかげで、軍国主義、かつ封建的でまったく自由のない国”から、“平和で自由で豊かな国”へと生まれ変わったという錯覚を植え付けられました。
まさにGHQの術中にはまったわけですが、問題は占領が終わって60年も経つのに、いまなおそのマインド・コントロールから抜け出せない日本にあります…
つづく……