この国の行方、そして英霊を静かに思う…6 | フォゲットミーノットのブログ

フォゲットミーノットのブログ

ブログの説明を入力します。

『一兵士の死をこの上なく尊く思ふ』




遺書



美しい祖國は、おほらかな益良夫マスラオを生み、


おほらかな益良夫は、けだかい魂を祖國に残して、新しい世界へと飛翔し去る。


「現在の一点に最善をつくせ」


「只今ばかり我が生命は存するなり」


とは私の好きな格言です。

生れ出でゝより死ぬる迄、我等は己の一秒一刻に依って創られる人生の彫刻を、悲喜善悪の修羅像をきざみつつあるのです。


私は一刻が恐ろしかった。

一秒が重荷だった。

もう一歩も人生を進むには恐ろしく、ぶっ倒れさうに感じたこともあった。


しかしながら、私の二十三年間の人生は、それが善であらうと、悪であらうと、悲しみであらうと、喜びであらうとも、刻み刻まれてきたのです。


私は、私の全精魂をうって、最後の入魂に努力しなければならない。



私は誰に知られずにそっと死にたい。


無名の幾万の勇士が大陸に太洋に散っていったことか。


私は一兵士の死をこの上なく尊く思ふ。





国民の遺書
「泣かずにほめて下さい」靖國の言乃葉100選より


昭和20年6月
沖縄方面にて特攻戦死    22歳海軍大尉