母校の文化祭で、ビビビ君繋がりで出会った、シンガーソングライターのお兄さま……
その後の展開です。
社会人1年目の夏に、私たちの町にもボーイスカウトの団体が発足しました。
私も職場の上司や先輩に誘われ、共にお世話するリーダーとして参加させてもらうことになりました。
近隣の市町では、もう既に〇〇周年と歴史がある団もあり、記念の年には式典や交流会の行事があり、地区のたくさんの団がお祝いに招待されることがあるようで、
私たちの団は発団したばかりですが、まもなく、隣の市の団の二十周年記念行事に参加させていただくことになりました。
式典が終わり、二部の行事はアトラクションとして、自然の森の中でのゲームで、各団のスカウトの交流を図りました。
そのゲームの説明をされるのに、一人の男性リーダーが舞台上のマイクのところで話し始められ、
「~第〇団の……です。」
と自己紹介されました。
一瞬、「えっ?」
と思いました。
先日母校の文化祭で出会った、シンガーソングライターのお兄さまと同じ名前なんです。
ボーイスカウトの制服姿で、帽子もかぶられているので、同一人物なのかどうかが、いまいち分からなく、顔も似ているような、違うような……
という感じで、確信は持てなくて、
ゲーム終了後、団の人に見送られて帰って行くのですが、
その時に、本人さんかはっきりわからないまま、間違っているかもしれないけど、周りの仲間のお方かお兄さまどちらかに、
「先日の〇〇高校の文化祭の演奏、凄く良かったですよ!」か、
「~~良かったですよ!と〇〇さんに伝えて下さい。」か忘れましたが、
帰りぎわに声をかけたような気がします。
それで、その日の相手が誰だかわからない不確定な出会いは終わり、日常生活に戻りました。
数ヶ月後……
一通のハガキが私宛てに自宅に届きました。
『来たる〇月〇日に、喫茶店〇〇でライブをするので、良かったら見に来て下さい!』と、
な、な、なんと……、あのシンガーソングライターのお兄さまからでした。
つづく………