通訳の訓練をしに一時期英語の学校に通っていたことがある。
その時に深く学んだのは、日本語にせよ英語にせよ発言の核をしっかりつかまなければならない(そしてそれさえ掴んでしまえば深く悩む必要はない)ということ、そして特に和→英の時には自分の使おうとする英語の意味をよーく理解しておく必要があるということだった。

例を挙げるとなるといつも想起されるのが "brush up."

I would like to brush up my poor English in this class.
などと言ってしまう人をよく見かけるが、帰国子女で英語がなまって来た人が言うのであればともかく、そうでない人が言う場合は×だと先生に再三言われた。

alcのサイトの英辞郎によると、 brush up は
〔くすんできたものに〕ブラシをかけて輝かせる」
「〔知識・技量などを〕磨き直す
〔忘れていたこと・忘れかけていることを〕勉強し直す、学び直す再び学ぶ、復習
する」

こうして見てみると brush up という表現に含まれるニュアンスがよく分かる。
つまり、「くすんでき」てpoorになった英語を brush up する訳じゃなくて、はじめからpoorな状態にある英語を向上させる、そういう時にはbrush upという表現は相応しくない。
結局、この場合は improve とか make advance in とかいう表現を使うのが一番しっくりくるようだ。


この通訳の講座を取っていた時、一番しんどかったのがビジネス英語の通訳・翻訳(和→英)の授業だった。
トピックがあまり身近に感じられなかったし、英語の敬意レベルを調整するのがなかなか難しかったというのもあるが、何よりビジネスの場という文脈に相応しい"powerful"(という表現を先生はよく使った)な英単語がなかなか出てこないのだ。
曰く、同じような意味の英単語でも全然ニュアンスが違ってくるからpowerfulな言葉をしっかり把握しておく必要がある、とのこと。授業で出た単語はノートに書き留めていたが、まとまった書籍がないかと探していた…ら昨年末、ついに出た。そして今年9月にはその続編が登場。両方店頭に並んだのを発見した時ソッコー買いでした。

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表現の内容は同じようでも全然違って響く。

俺のような貧弱な英語学習者がオススメするのも気恥ずかしいけど、悪いこと言わんけぇきちんとした英語を使いたいと思う人はホント座右に置いとった方がいいと思う。俺は英文書くときには一通りパラパラ目をやってから書くようにしています。